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31 ロリお姉さん


《メッセージ:1件》


思ったよりも早い返事が来た。まだ地図をほとんど見れてないけど、まっいいか。


『アカリへ

今私もラヘルにいるので中央にある噴水で待ち合わせしましょう。 ユウより』


なんとも簡素な返事だった。にしてもこの町にも噴水があるのか。

再度町の地図を出して待ち合わせの場所を確認する。意外とすぐ近くだった。


歩いて数分のところ、小さな噴水が見えてきた。アクセスの豪華な噴水とは違いこじんまりとしたものだった。そして噴水の横には見覚えのある長い金色のポニーテルの女性が立っていた。


「ユウさん、お待たせしました。」


「うん…。私も今来たとこ…。」


これが男女同士なら今からデートでも行きそうな会話をしてしまった。


「それで会わせたい人っていうのはどちらに?」


「ん…、あそこ…。」


そう言って指を指したのはあの大きな煙突の付いた建物だった。たしか地図によれば鍛冶場だったかな。ユウさんに連れられるままに後をついて行った。


「ちなみにどんな人なんですか?」


「私の友達…。クラフトばっかりしている変態…。」


友達を変態呼ばわりとはなかなかな人なんだろうか。私は人のこと言えないもふもふ狂だけど、ユウさんも大概だからね。


そんな会話をしていたら鍛冶場に着いた。大きな入口の奥にはこれまた大きな炉が設置してあり、とても赤々と燃えたぎっている。中はとても暑く汗だくになりそうだった。この不快指数が高い空間で数人のプレイヤーが金槌を使って金属をリズムよく叩いていた。


ユウさんはその中からこの雰囲気に似合わな小さな女の子に向かって話しかけた。


「ルリ…、友達連れてきた…。」


ルリと呼ばれた女の子は気づいていないようで真剣に金属を叩きつづけていた。にしてもこの子とても小さい、小学生くらいだろうか?でもこのゲームって小学生はプレイできないような気がしたけど。あどけない顔しているが目はとても真剣そのものだった。


「ルリ…、ねぇ…。」


「あ~、ユウ。来てたんだ。それとどちら様~?」


「友達のアカリ…。」


「あ~、この前言ってた子?初めましてアカリさん、ルリっていいます。よろしく~。」


「初めまして、アカリです。よろしくお願いします。」


とても緩い感じの人だった。さっきまでの真剣な目とは違いとても優しそうな目をしていた。見た目は肩まで伸びた髪をツーサイドアップに結んで幼気な感じだが、話す雰囲気は年上のお姉さんって感じがしてギャップにびっくりする。見た目は幼女、中身はお姉さんその実態は。


「あ~、その装備!私が作ったやつだ~!」


「えっ、そうなんですか!?このデザインとても気に入ってて。」


「そうなんだ~、そう言ってくれると嬉しいわ~。」


どうやらトレードショップで初めて買ったこの装備はルリさんの作ったものらしい。二人で服の話に盛り上がっていると隅っこでなぜかユウさんがしょぼくれていた。

|ω・) 新キャラだよー

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