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26 探知


2日ぶりのログインだ。昨日はバイトでできなかったからもふもふ成分が不足している。


《メッセージ:1件》


ユウさんからだろうか、パネルを操作してメッセージを確認する。


『アカリへ 

私はしばらく西の先にある町「ラヘル」に居ます。そこで会わせたい人もいるので良かったら訪れた際はメッセージをください。 ユウより』


ふむふむ、ユウさんは西へ進んだのか。私も一旦は西に進んでみようかな、会わせたい人がいるみたいだし。とりあえずは城門へ向かって歩く。


クエストの文章に従って城門の兵士に話しかけた


「荷物の運搬を請け負ってくれる冒険者か、助かる。荷物はそこに積んであるものを最低4個は運んでくれ。隣に並べてある台車などは好きに使ってくれ。運んだ先のギルドに返してくれればいいから。」


そういって指さされたさきには白い布に包まれ積まれた荷物と木製の台車や荷台などが並んでいた。

ひと先ず1個荷物を持ってみたが重量が10と私の重量では1個しか運べない重さだった。このままでは運搬は厳しいと思い隣の台車などを調べた。台車や荷車にはは積んだものの重量が半減する効果があるそうだ。台車は一人でしか運べず積める荷物は4個までみたいだった。荷車は16個まで積載でき、前を二人まで引くことができ後方からも二人まで押して行くことができる。つまり複数人用のものだった。

最低4個運べばいいのだが、私にはお金が不足している。社員さんとレイに引っ張ってもらえば荷車の最大数まで運べるんじゃないんだろうか。


一旦みんなの重量確認のために城門から出てみんなを出した。

レイはこの前テイムしたときからレベルは変わってなかったので重量は40あった。

ウサ吉は重量9と、まぁ期待はしていなかったけど君は今日は荷台の上だな。

そして社員さんだがしばらくステータスを確認していなかったためレベルを見て驚いてしまった。社員さんもレベル5まで上がっていたようで新しいスキルも覚えていた。


【社員さん】(シャインディア)Lv3→5

体力(HP)   90/90→100/100

スタミナ(ST) 60/60→68/68

筋力(STR)   20→24

知力(INT)   20→24

俊敏性(AGI)  15→23

器用さ(DEX)  5→5

重量(WT)   40→50


スキル:<サンチャージ:Lv5> <回復魔法:Lv4> <光の加護:Lv1(NEW)>


サンチャージは回復超過した分のスタミナを味方に分配できるようになっていた。

回復魔法は新しくキュアという状態異常を治す魔法を習得していた。

最後に光の加護は味方に被ダメージを1回だけ無効化する魔法の盾を付与するスキルらしい。

ちゃんとうちのヒーラーもレベルアップしていっているようで安心だ。

それと気になる重量も50とレイよりも高かった。これなら2匹で引っ張ってもらえば16個行けそうだ。


また城門の中に入り、荷車と荷物を1つづつ私はせっせと外まで運んで準備をした。荷車についている紐を社員さんとレイに咥えさせてやっと出発した。


私とウサ吉は荷車の上に乗ってがたごとと荷物と一緒に揺れていた。なんとのどかな旅なんだろうか。そのうち自分で馬車でも用意してのんびり旅したいな。

しばらく揺られながら進むと西の草原の端まで到着した。道中のモンスターは増毛したウサ吉を投げつけてふっとばしたり、レイが蹂躙したりといろいろあったが問題なくたどり着いた。

透明な壁に触るとでてきたパネルには選択肢が表示された。


《フィールドボスと再戦》

《西側のフィールドへ移動》


またキングウルフと再戦できるのかと思いながら今日はスルーして移動を選択した。するとローディング中の文字とともに目の前の風景が流れるように変わっていった。

ロードが終わるとそこは西側の草原よりも岩場の多い地形になっていた。ほとんどが岩でできた地面には所々に草むらがある程度だった。


一応道が引いてあったため、それに沿って歩いていくことにした。初めての場所なのと死角が多いため周りを警戒してみたがモンスターはいなさそうだった。そう言えばユウさんにこういうときに便利だと教えてもらったスキルを取ってみることにした。


【アカリ】Lv5

体力(HP)   75/75→75/80

スタミナ(ST) 5/75→5/80

筋力(STR)   16→18

知力(INT)   16→18

俊敏性(AGI)  26→28

器用さ(DEX)  16→18

重量(WT)   16→18


ステータスポイント:20

スキル:<テイム:Lv5> <隠密:Lv5> <転移魔法:Lv5> <探知:Lv1(NEW)>


装備:質素な魔導書、レッドボアの革装備


探知は周囲のモンスターを察知してミニマップに映す能力だ。出会ったことのあるモンスターの場合はそれもわかるようになっている。レベルの上昇とともに範囲と精度があがるらしい。


早速発動してみると少し甲高い音とともに私を中心に周囲に白い円が展開されていった。距離的には500mくらいだろうか、そこで広がるのがとまり形を維持したまま私の移動に合わせて付いてくる。


どうやらこのスキルは発動にはスタミナを使わず、展開時間によって少しづつスタミナを消費するようだった。じわじわと減ってくのを見ていたら定期的にスタミナ回復するのは社員さんのスキルの効果だろうか。消費よりも今は回復が上回っているため展開し続けられそうだ。


新しいスキルの実験をしながら進んでいると、探知に反応があった。少し先に岩の裏側に1匹モンスターがいるようだった。こうやって事前にわかるのは便利だなと思いながら隠密を発動し少し岩を遠回り気味に回ってもらうよう指示を出した。


岩を少し回ったところで岩裏にいたモンスターの姿が見えてきた。そこには体格のいい四足歩行のモンスターが地面の草を食べていた。

|ω・) 忘れてたわけじゃないよ、社員さん

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― 新着の感想 ―
[一言] 修正報告です >>道中のモンスターは増毛したウサ吉を投げつけてふっとばしたりり 最後の文字が重複しています
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