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132 新兵器、音魔法…!

投稿忘れてた、テヘッ


「ん、敵反応…。アカリ、戦闘準備!」


採掘を始めて数分くらいの時だった、ユウさんの探知に反応があった。


「マル、採掘中止。カスミとマルはユウさんと戦闘準備。モカさんは一旦荷車外すからその場にいて。」


急いで指示を出して、モカさんも戦闘に参加させるために荷車を外し始める。


「敵は3匹、もうくる!」


ギギギ…ギッ


暗闇から姿を表したのはやつらだった。体は大きく、牛と同程度はあるだろう。黒くて硬そうな外殻に、なんでも挟み切れそうな大きく発達した顎、これがジャイアントアント。しかし、名前の表記はそれぞれ少し違っていた。


【ジャイアントアント:ソルジャー】×2


【ジャイアントアント:シューター】×1


よくよく見ると一番奥に居るシューターはソルジャーよりも体格が小さい。名前からして遠距離攻撃してくるのだろうか?事前情報でアリにも種類があることはわかっていた、アリ側も役割があって集団で行動すると言う話だ。


「1匹は私が引き付ける…。」


ユウさんが背中に背負った斧を構えながら前にでる。


「わかりました!よし、モカさん、闘牛つかってソルジャーの相手して!ゴー!」


ンモォーー!!


「マルは私の頭の上に、モカさんのサポート!カスミはシューターの周りにミストエリアで妨害して。」


初めての相手なので複数を同時に相手するのは得策ではないので霧を使って隔離を試みる。ソルジャーと正面から衝突したモカさんだったが、両者の力は拮抗しているらしく押し合いになっている。それなら、と私も支援を始める。


「エンチャント:パワー!からの鼓舞!」


モカさんの筋力を全力で強化したおかげでなんとソルジャーを突き上げ、そして投げ飛ばした。ひっくり返ってバタバタしているところにマルが針千本で追撃をする。しかし、硬い外殻に阻まれ弾かれる。


「あちゃー、だめか。ユウさん、コイツラだいぶ硬いかも。」


「こっちも斧弾かれてる…。」


さてさてどうしたものか。でもモカさんの投げ飛ばしでけっこうなダメージは入っている。射撃と斬撃には強いのだろうか。ならば…。


「カスミ、ソルジャーにウォターボール!」


ホーッホウ!


水の玉が5連続で飛んでくる。炸裂すると同時にソルジャーが悲鳴を上げる。魔法は通るようだ。


「ユウさん、魔法は大丈夫みたいです。」


「わかった…、武器変えるからこっちもお願い…!」


「了解です!モカさん、もう1匹のソルジャーも突き飛ばしちゃって!」


モーォ!


勢いをつけて突進したモカさんは、そのまま軽々とソルジャーを突き飛ばした。しかし、最初に突き飛ばしたソルジャーはすでに起き上がっていた。


「モカさんこっちも!」


突進の勢いのままUターンしてこちらに戻って来る。その姿は完全に暴走車のそれである。


「おまたせ、交換終わった…。」


振り向くとユウさんは見慣れないものを持っていた。見た目はどう見てもギターなんだけど、ボディー部分に刃が付いている。そして足元には以前私が受け取りに行った謎の魔道具が置いてあった。


「喰らえ…!」


そう言って魔道具を蹴飛ばすユウさん。そして、ギターを構え。


ギュィンィーン


洞窟の中にエレキギターの音が鳴り響く、それと同時にいくつかの音の玉が射出される。射出された玉はさっき蹴飛ばした魔道具に向かって飛び、そしてぶつかった瞬間。


ボカンッ!!!!


音が増幅され、轟音が拡散する。そして同時にソルジャーたちの周辺で爆発が発生した。


「おぉー、すごい!」


「新兵器、音魔法…!」


その後も演奏を続け、連続して爆撃を喰らわせる。体力はみるみるうちに減っていった。しかし、その時だった、敵後方からこちらに向かって投擲物が。


「危ない!」


なんとか二人共避けきれたが、モカさんが被弾してしまった。


ジューッ


物を溶かすような音と共にモカさんにダメージが蓄積していく。どうやら霧で隔離していたシューターの攻撃のようだ。避けた先の岩も溶け落ちていた。


「溶解液?!」


「多分、蟻酸…。武器防具を溶かすって言ってた…。」


「そ、そんな危ないものを?!」


「ソルジャーは私が仕留めるから、シューターの時間稼ぎお願い…。」


「わかった、なんとかしてみる。」


ユウさんの指示どおりに、ソルジャーを任せて、奥のシューターにモカさんを突撃させる。


が、しかし、事はそう上手くいかなかった。


ギギギ…、ギギ…


更に奥から追加のジャイアントアントが押し寄せていたのだった。


「えーっと、それは聞いてないんですけど!!」

|ω・) 体はそうめんでできている、血潮はめんつゆで心は薬味

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