モンスター図鑑4
久々の本編です、ストーリーには関係のないフレイバーテキストのようなものなので読み飛ばしてもらっても大丈夫です。書いたのが昔過ぎて設定うろ覚えのものもありますが、キニシナイデネ。
【モンスター図鑑】:アメジストスコーピオン
全身は3mはゆうに超えるサソリ型のモンスター。
紫色の水晶でできた甲殻に覆われ、背中には大きく反り返る尻尾がり、先端には太く鋭い針がある。針には毒液を含んでおり、小型の生物くらいなら動けなくなってしまう。また両手には硬く大きな鋏を持っており、鉱物ですら粉砕するほどの怪力である。
食性は主に肉食だが、甲殻の水晶を育てるべくアメジストも好んで食す。食べるものによって甲羅の水晶の色の深みが変わってくる。古い甲殻は定期的に剥がれ落ちる。
基本的には鉱山にできた自然洞窟などに住み着く。住処にした洞窟から地道に採掘を進め、好みのアメジストを探して回る。高齢な個体の住処にもなると迷路のような洞窟が生成されていたりする。
甲殻に含まれるアメジストは魔法触媒としてとても優秀で、魔道士の杖に人気である。
【紫結晶蠍の甲殻:アメジストスコーピオンの硬い外装。魔法に親和性がある。】
【モンスター図鑑】:クラウディーセタス
全身20mは超える巨体のクジラ型のモンスター。
背中は星空のように転々と光りを放ち、逆に腹の方は青空に浮かぶ雲のような色合いをしている。大きな口をしているが、歯はなくヒゲのような体毛がびっしりと並んでいる。空を泳ぐように飛んでいる、地面に着く事はほとんど無く、寝るときも空に浮いている。性格は温厚な個体が多いが、一度怒ると手が付けられない。生態系の頂点に立つモンスターの1種類で、基本的に天敵はいない。
雲を主食にしており、巻層雲(うろこ雲)が好物で逆に積乱雲は苦手な個体が多い。また、霧も好んで食べる。食事の際は膨大な肺活量による吸引する。水蒸気が主成分の雲を食べてどうやってあの巨体を維持しているのか不明である。個体も少ないので研究が進んでいない。
攻撃手段は肺活量を活かした、空気の砲弾が主だ。藁や木でできた家はもちろん、レンガの家すら軽く吹き飛ばす。また、噂では光のレーザーを放つとの目撃情報もあるが真偽は不明である。
【モンスター図鑑】:マザースパイダー
全長1.5mほどの巨大な蜘蛛型モンスター。外見はネットスパイダーにそっくりなのだが、体色が黒ではなく真っ白である。
お尻から出す糸はとても強靭な糸と粘着性の高い糸を使い分ける。また特殊な糸で相手を捉え洗脳し操る。また操った生物のスキルを活用するという報告もあり、IQがとても高いと言われている。また、普段はネットスパイダーを部下にして集団行動をするか、自分の操ったモンスターを護衛にしていることがある。その生態から危険度の高いモンスターとして知られているが、出現報告が少ないため被害が出ることは少ない。
巣を持たず放浪しながら見つけた獲物を捉えて食べると言われている。しかし繁殖期になると巨大な繭を作り、その中に卵を産み落として去っていく。その繭に使われる糸の手触りは極上で、貴族の間では高値で取引されている。
【モンスター図鑑】:シルキーラビット
30cmほどの大きさのうさぎ型モンスター。
生態はコットンラビットと酷似しており、好物も同じくヒールベリーだ。性格は臆病で逃げ足は早い。毛の質がコットンラビットとは大きく異なり、外見もストレートのサラサラとした体毛が特徴だ。
体毛の突然変異により生まれたのではないかと言われているが、真実は不明。とある地域ではコットンラビットの飼育が盛んなところがあり、飼育しているとある日突然シルキーラビットが混じっているという報告が過去にいくつか上がっている。シルキーラビットが来る牧場は1級の証と言われており、現れた牧場はどこも後に繁栄することになる。
【モンスター図鑑】:セーラーガル
全長40cmほどの鳥型のモンスター。
両翼を広げれば1mを超える幅になる。頭から胸にかけて白い羽毛と、翼には薄灰色の羽毛に分かれており。足やくちばしは映える黄色をしている。頭にはぐるりと囲うように上に反り返るように冠羽が生えている。冠羽の一部は水色になっており、さながらセーラー帽子のようなことからセーラーガルと名付けられた。
集団で海沿いの上空を回遊している事が多く、魚を見つけると一斉に飛び込む様子が見られる。また縄張り意識が高いのか、回遊時に他のモンスターなどを見かけると集団で襲ってくる。攻撃方法は自由落下による突進が主で、鋭いくちばしがを刺すように突っ込んでくる。自爆特攻をも恐れぬ性格から港付近では生きたミサイルとも言われている。ただし、この行動は相手が少数、または孤立してる場合にしてくるため、集団での行動を心がけることが重要だと言われている。もし一人で行動しているときに鳴き声が聞こえたら木などの障害物のある場所に逃げるべしと言う教えが子供たちに言い伝えられている。
【セーラーガルの羽根:撥水性の高い羽根。水属性への耐性が上昇する。】
【モンスター図鑑】:ナイトクラブ
全身2m近くある巨大なカニ型のモンスター。
全身を黒っぽい甲殻に覆われており、濡れた岩場と質感が似ているため岩に擬態するようにして獲物を待ち伏せする事が多い。特徴的なハサミをしており、右手には大型の円盤状に広がっており、左手は細く鋭く長いハサミをしている。右手を盾のように構え、左手で刺すように攻撃してくる。形状がいびつなためか、挟む行為はあまり得意ではないらしい。また、この特徴的なハサミはオスだけのもので、メスは一回り体格が小さく、左右のハサミは至ってシンプルな形のものになっている。
繁殖期にはオス同士でメスを奪い合いが発生する。お互いに一定距離離れたところで向かい合い、両者が構えたところで戦闘が始まる。不意打ちや搦め手のような行動をメスは嫌う傾向にあり、正々堂々とした姿に惚れるらしい。そのため勝敗よりも、どちらがよりオスとして勇敢であるかがポイントになるんだとか。
オスのハサミは、今は鍛錬技術の進歩によって使う者は減っていったが、昔は実際に武器として重宝されていた。また、中の身は味わい深くぷりっとした食感が人気であり。、そのため乱獲され個体数を減らしていた時期もあった。現在は武器としての需要が減ったのと、通常のカニの養殖に成功したため狩猟される機会が減っていきつつある。しかし美食家の間では根強い人気があるため、定期的に冒険者に狩猟依頼が届いており、ギルドが乱獲防止のために日夜調整をしている。
【ナイトクラブの盾鋏:盾状の鋏、実際に装備として仕様可能。】
【モンスター図鑑】:コムバスチョンシープ
全身1.5mほどのヒツジ型のモンスター。
顔と足以外の部分を赤い炎に包まれている。皮膚は黒く、燃えている体の下には耐火性の高い透明な毛が生えており、これで体を守っている。体毛からは食事により発生した可燃性のガスが発散されており、これが燃焼することで炎を纏っている。また、唾液はさらに可燃性が高く、吐きかけた唾に歯を勢いよく噛み鳴らすことで発火させる。
主食は炭であり、草原や森に自身で引火させて燃え残ったものを食す。この生態のせいで、コムバスチョンシープが住んでいる地域では山火事が絶えない。しかし、焼き払われた森や野原はその後植物がよく育つと言われている。
基本的に大きな集団で生活をし、周辺の植物が減ったら移動を年々繰り返す。低温に弱く温暖な地域を好む。また、体温が下がりすぎると体を覆う炎が消えてしまう。また、子どもの個体は燃焼ガスの生成が不十分で炎がうまく生成されにくかったりする。そんな弱った個体や子どもの個体は群れで囲うようにして、体温が下がりすぎないようにしている。
体毛の耐火性がものすごく高いため、素材として人気があり一部地域では家畜化されて飼育されている。飼育方法としては、広大な草原を有刺鉄線で囲い、その中を遊牧させている。毛を刈る際は水をかけて、消化してから急いで刈り取り、その後温室に入れて回復を待つという手法が主流である。
【モンスター図鑑】:グランドホース
全長3mほどの大きな馬型のモンスター。
丸太のように太くがっしりとした脚に筋肉質な体ときれいなたてがみを持ち、とても重厚感のある見た目に反し、性格は大人しく冷静である。体重も1トン近くあるのだが、走り出すと原付きより速く走る。脚力が非常に強く、体重の3倍くらいのものを引いて行くことができる。体毛は白をベースにした色が多く、稀に茶色が混ざった個体もいる。人間に対しても温厚なのもあり、よく荷運び馬として重宝されている。野生の個体は群れで生活をしており、一斉に走ると地響きがするほど地面を蹴って走る。
持久力に優れる上、食事も雑草で十分なのもあってものすごく燃費がよい。そのため荷物に餌を積み込む必要がないのも人気が高いポイントである。
いざ戦闘になると、その強力な走力と質量による突撃や蹴りで自分より小さい生物は吹き飛ばされる。それが群れで向かって来るのだから意外と外敵になるモンスターは少ない。体格で負けている場合は逃げ去ることで難を凌ぐ。
【グランドホースの馬肉:歯ごたえのあるお肉。】
【モンスター図鑑】:ランニングホース
全長2.5mほどの大きな馬型のモンスター。
グランドホースと比べると、一回り体格が小さく、体色も濃ゆい個体が多い。体重も500キロほどで細くすらっとした姿が特徴的である。持久力があるのはもちろんだが、一番優れているのはやはり走る速度である。平地であれば時速100キロを超えると言われている。悪路にも強く、森などでもほとんど減速せずに走り抜けることが可能。野生の目撃例はあまりないものの、昔に飼いならされた個体から繁殖に成功しており早馬として活用されている。あまり牽引する力はないため大量の荷物を運ぶことは苦手である。
グランドホース同様に雑草を主食にしており、性格は臆病。基本的に戦闘は苦手で、その脚力で敵から逃げることが多い。頭がいいのか、それとも好奇心旺盛なのか人に自分から寄ってくることもある。
|ω・) これ作ってるときが一番たのし
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更新は不定期を予定してます。