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121 若干残像残ってる

サブタイトル忘れてるやんけ!!ま、だいたい適当だからいいか。


「さ、まずは二人共これに着替えて!」


そう言って出されたのはルンの着ているコック服だった。有無を言わさぬ勢いでそれぞれ服を渡される。受け取った服は一旦アイテムとして譲渡された。


【綿兎の極上コックコート:耐久性、柔軟性にすぐれている。料理スキル+5、器用さ+15】


「料理スキル+5って何?!」


「ん?ルリに頼んだら作ってくれた。なんか最近スキルレベルが上がって、ある程度好きなスキルを装備に付与できるようになったんだって。詳しくは知らないけど。」


「そ、そんなことになってるんだ、今って。」


「でも好きなスキルを付けるのにダンジョン産のアイテムが必要なんだとか。詳しくは本人に聞いてちょ。」


「てか綿兎ってもしかして、ウサ吉のってこと?!」


「そうなんじゃね?それもあとで聞いてくれ。それより今はさっさと着替える!」


なんだか聞きたいことが山積みなのだが、いったんそれは置いておいて言われたとおりに着替える。と言っても装備欄からポチッと変更するだけなので楽なのだが。うん、ハルカちゃんもちゃんと変更できてるようだった。


「さて、これでハルカちゃんも料理スキルを一時的に使えるからばりばり働いてもらうからね!」


「は、はい!」


「とりあえずアカリんは馬筋の味噌煮込みね。ハルカちゃんは私がスキルの操作方法を口頭で伝えるから、選んであとはスキルの指示に従ってやってて。」


「了解。」「はい!」


「じゃ、まずはサラダ作ってもらうから今から言う野菜集めてきて。レタス、きゅうり、れんこん、コーン、ベビーリーフ…」


さて、あっちは任せるとして、私は任されたものを作りますか。スキルを発動してメニューから検索欄に味噌煮込みと入力して候補を絞って、あったあった。まずはお肉を一口大にと、ふむふむ。それからこんにゃくも必要なんだね。そんなものあるんだろうか、ってちゃんと冷蔵庫に入ってるし。なんだろう、食材なら何でも入ってそうだな、この中。見なかったことにしよう。


と、軽い感じで始まったのだが。


~約1時間後~


ササッ

「はい、次はこれ盛り付けて!アカリんはタルタルステーキ!あ、ついでにユッケも!ハルカちゃんは盛り付け終わった?終わったよね、じゃ次こっちね。」


「は、はい…!。」


「ちょ、ちょっとは休憩とかないの?!」


「え?まだ初めて1時間でしょ。まだまだ作ってくよ!はい、手動かす!」


スキルの助けもあるお陰ですでに10品以上は作っているが、作り終われば直ぐに次の指示が飛んでくる。人気レストランの厨房かよって言いたくなる。なんてやつだ、まじもんの料理バカだ。てかもう大体メジャーな肉料理はできてるんじゃなかろうか。ステーキだけでも部位ごとに食べ比べとか言っていっぱい作ってたし。ちなみにルンはスキルに頼らず並行して数種類の料理を仕上げている。しかもハルカちゃんに丁寧に細かく指示を出しながらだ、人間じゃないよこやつ。てかいつもよりこの人速くね?若干残像残ってるし。こんなバカでかい厨房を最初見たときは、みんなで一緒に料理しても広すぎるくらいだと思っていたが、今は認識を改めようと思う。たぶんルンにとっては一人でも狭いくらいかもしれない。


ってそんな事考えてる暇はない、とりあえず手動かさなきゃ。あとちょっとで完成だ。


サッ

「ハルカちゃん終わったら次はこっちね。」


シュッ

「アカリんは次これね。」


終わったと思ったら次が来る。果たしてあとどれくらい作るつもりなんだろうか。



「にしてもよくあのクランと同盟組めましたね。」


「ああ、イベントのときに目つけておいて正解だったよ。」


「ソロで何でも依頼があれば高品質なアイテムを生産してると噂の『一人工房』の正体があんな可愛らしい女性だったとは。」


「たまにトレードショップにも流しているみたいだけど、すぐ売られて幻とまで言われだしてるからね。そんなクラフターと実質直売契約したんだから私達もそれに見合う宝を探してこないとだね。」


「おまけに西で大人気の料理屋まで付いてきちゃいましたからね。」


「ほんとあのクランは作れないものはないんじゃないか?それに良かったなテイマー仲間ができて。」


「そうですね、いい情報交換できました。だいぶ規格外な人でしたけど。」


「ま、できるだけ友好関係を築きつつやっていこうじゃないか、うちのクランの発展のために。」



会議室の大きなテーブルの上には隙間なく大量の料理が並べられている。結局2時間ぶっ通しで作り続けることになった。


「ふぅー、いい仕事したー。さ、いっぱい食べるよー!!」


「わ、私はユウさんに連絡を。」


「あっ、じゃルリさん呼んできます。」


ハルカちゃんがユウさんに連絡を取ってくれるみたいなので私は工房へ迎えに行こうと扉を開けると、ちょうどそこには二人が立っていた。


「あら~、ナイスタイミングって感じかしら~?」


「そうみたいだね…。」


「あ、二人ならうちが呼んどいたよ。さ、食べようぜー!」


こうして突発馬肉パーティーが幕を開けた。

|ω・) GWなんてなかった、来週間に合わなかったらごめんね

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