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113 馬刺しと生肉


「馬肉と言ったらやっぱり馬刺しでしょう。」


結局誘惑に負けてその場で調理台を出してクッキング開始してしまった。みんなには好きに休むよう指示を出して、早速調理にかかる。クッキングと言っても作るのは馬刺しなので薄くスライスするだけなんだけどね。システムのガイドラインに沿って包丁の刃を入れていく。こう言う細かいとこまでリアルなところがこのゲームの魅力の一つだと私は思う。


「出来た!」


料理を初めて約5分くらいだろうか。苦戦することなく作成し終えた。きれいに盛り付け出来たと自分では思った。ま、食べてしまえば関係ないからこだわらなくてもいいのかもしれないが、食欲をそそる見た目ってのも大事だとは思う。ってことでなるべくがんばってみた。


「いただきます。」


馬刺しをひと切れお箸でつかみ取る。小皿に乗っけた醤油に漬けて、いざ実食。クニクニとした食感が魚とは違い初めての感覚だった。んー、美味しい。噛めば噛むほど肉の味が滲み出てくる。獣臭さとかはないし、肉汁が出てくる程はないためどちらかと言うとさっぱりした感じだ。


「んー、これはみんなにも持って帰りたいな。」


よし、決めた。このあとは馬肉狩りだ。美味しいものはいくらあってもいいからね。

そう言えば、現実だと豚や鳥に牛などの生肉は食中毒の危険性があるが、馬はなぜ生で食べられてるのだろうか。一昔前はユッケを出してた店もあった気がするが、食中毒か何かで禁止になったんだっけ。食中毒を起こす菌が馬にはいないのだろうけど、何か馬の生態と関係しているのだろうか。でも牛と馬って似たような生態してそうだけどどうなんだろう。あとで調べてみようかな。

ところで、ここはゲームの中だ。もしかして他の肉も生で食べれるのだろうか。少し興味が湧いてきたのでやってみよう。早速レッドボアの肉とブラッドカウの肉を出してみる。料理スキルを発動して、メニューを探す。が、どうにも見当たらない。やはりゲーム内でもダメなのだろうか。ルンに聞いてみよう。


『このゲームって肉を生で食べたらだめなの? アカリ』


っと送信。流石にメニューにないものを食べる勇気は出なかった。


テロンッ

『ほとんどの生肉は食べるとステータス低下のデバフがかかるから食べないことをおすすめるよ。味はそこまでうまくなかったよ。あ、でも低温調理すれば食べれるかな、いわゆるローストってやつだね。食べたかったら作っとくけど? ルン』


すぐに返事が帰って来た。やっぱりそうなんだね、食べなくてよかった。てか、この言い方だと絶対ルンは食べてるよね。と、少し呆れてしまった。食に貪欲なのは知ってるけど、流石規格外です。


『今グランドホースの肉をゲットして馬刺しで食べてるんだけど、他におすすめの調理法あれば教えてほしいかな。 アカリ』


『やっぱ馬肉と言ったら馬刺しだよね。それで生肉の話しだったのね、納得納得。他の調理法だと煮込み系と相性がいいかな。ワインでもデミグラスでも、あとは味噌とかカレーとか。話してたら食べたくなって来たから余分にお肉取ってきてよ。一緒に食べようぜ。 ルン』


『それいいね、ちょっと出来るだけ取って帰るね。ルリさんの用事が終わったら帰る予定だから、またあとで連絡するね。 アカリ』


突破的に馬肉パーティーの開催が決まったのだった。ちょっと楽しみだ。予定も決まったので急いで片付けを済ませる。みんなを一旦魔結晶に戻し、クーちゃんに乗り込み探索再開だ。探索を最大範囲で展開してくまなく周囲を見て回る。この一帯のグランドホースを絶滅させるつもりで今日は倒して回ろうと心に誓った。あ、でもテイムもしておきたいな、悩ましい。

|ω・) ひと狩り行こうぜ?

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