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109 全部内装用の家具だよ~


祝勝会から翌日。さっき昼食を食べ終わったところだ。もちろんカップ麺です、はい。自炊はしようと思えばできる、はず。そんなことはどうでもいい。午前中に用事をすべて終わらせて今日も半日くらいゲームしよう。


今日はルリさんの手伝いをする予定だ。何やら大量の荷物を運びたいらしく、私にと言うより私の子たちの手伝いがほしいみたいだ。念の為予定時間より15分ほど早くログインする。


ロードが終わり、風景が一変するとクランハウスの玄関にスポーンする。昨日はここで解散って流れだった。


「えっと、とりあえずルリさんに連絡するか。」


『インしましたよ。 アカリ』


「そしたら返事があるまで放牧場で時間潰そうかな。今日使う子たちの選別もしなきゃだし。」


クランハウスから出ると、左右にぎっしりと隙間なく積まれた木箱や樽に少し顔が引きつる。たぶんこれが今日運ぶものなんだろうけど、どこからこんな数の物を集めてきたんだ、と呆れまじりの感想が頭をよぎった。ちゃんと中央は大きめな空間を開けてある、きっとこの空間にクーちゃんを連れて来て積み込む予定なのだろうか。

なにはともあれ放牧場へ向かった。今日も快晴で温かな日差しが指している。すぐ目的地が見えてくる。テイムモンスターたちが各々好きなように過ごしているのが見て少しほっこりする。柵まで近づくとぞろぞろとモンスターたちが集まってきた。


「みんな元気してるかな?よーしよしよし。」


某動物研究家のようになりそれぞれ撫で回す。ふわふわだったり、ツルツルだったり、様々な感触を堪能させてもらう。


『今日はよろしくね。とりあえずクーちゃんとモカさん。あとは力持ちな子をできるだけ連れてクランハウス前に来てくれるかしら? ルリ』


「力持ちかぁ。ま、指名の二人とフェブレロとマドレでいいかな。」


4匹を一旦魔結晶に戻してパーティー編成に組み込こむ。残りの子たちには好きにするように言って来た道を戻る。


「おまたせしました。」


「全然大丈夫よ~、私も今準備終わったところだし~。」


「それで、この大量の荷物を運べばいいんですかね?」


「そうね~、クーちゃんに乗せてアクセスの近くまでお願いしたいの~。」


「じゃ、とにかく積み込みますか。おいで、クーちゃん。」


でてきたクーちゃんはちょうど開けてあった空間にすっぽり収まった。一旦地面に着地してもらった。地上にフェブレロとモカさんを出して、私はクーちゃんの背中に乗り込む。魔導書を手にして、魔法を唱える。


「ルリさーん、ポータルで転送しますので。その子達と手分けして放り込んでください。」


「わかったわ~、くれぐれも丁重にね~。」


そしたら地面に孔を開けるようにポータルを設置して、出口を荷台の端に地面から少し話して上空に設置する。


「おいでー、マドレ。ここからどんどん荷物が転送されてくるから、出てきたものをいい感じに糸でキャッチして並べてくれるかな?あ、あと荷崩れしないように糸で補強してくれると助かるかも。」


前足を片方だけ顔の上に上げて返事してくれた。すぐさまポータルの前に網状の糸を張る。これで穴に落とした荷物は落下し、出口の方から落下したのをマドレがキャッチしてくれるだろう。と、言う計画だ。


「じゃ、お願いします。」


「は~い、よっと。」


両手でぎりぎり抱えられるくらいの大きさの木箱を3段一気に持ち上げた。中身は空なんじゃないだろうかと思うくらい軽々と持ち上げた。


「いくわね~。」


そう言って手を話してポータルに落とす。転送されてきた荷物は思惑通りにマドレの張った網にキャッチされて勢いを落として止まる。そのまま糸で包んだまま荷台に下ろす。あとはマドレが糸を操ってきれいに並べてくれていっている。と、こんな感じで続々と送り込まれてくる荷物をポータルを移動させながら積んでいく。時間にして20分くらいだろうか、それくらいかかってすべての荷物を積み終えた。


「お疲れ様です。」


クーちゃんから降りて一旦集合する。


「おつかれ~。あとは運ぶだけだね~。」


「いやー、着いたらまた降ろさないとでしょ。」


「あ~、たぶんそれは大丈夫だと思うよ~。荷下ろしくらいはあっちでしてくれると思うから~。」


「こんなに大量に何の取引なんですか?」


「ん~?全部内装用の家具だよ~。今、依頼受けてクランハウス建ててるんだよね~。」


内装だけでこの量って、どんだけデカいクランなんだか。それを一人で受けてるこの人もどうかと思うけど、今更な話か。すでに一人でどでかいクランハウス建てちゃったわけだし。


「それで詳しい場所はどこなんです?」


マップを開いてルリさんに尋ねる。


「えっとね~、ここがそうだから~。ちょうどここかしら。一応迎えをくれるって言ってたからその人についていけばいいと思うわよ~。」


ルリさんが指さした場所にピンを差しておく。それから出してた子たちを仕舞って、忘れ物がないか二人で最終確認をする。忘れ物とかもなく、すんなり終わったのでお茶でもしながら待つことにした。今日はジャスミンティーらしい。

|ω・) どこいくんだろうね~(未定

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