プロローグ
処女作です、よろしくお願いします
「「こんばんわ、フリジャニ通信へようこそ。」」
「本日司会進行を務めます、プロデューサの笹沼Pです。そしてもう一人ご紹介します、ディレクターの竹岡さんです。」
「どうも竹岡です、よろしくお願いしますー。」
そう言って画面に映ったのは、髪を肩までおろしたきれいな女性と中年で顎髭の生えたメガネの男性だった。
「はい、ってことで始まりました来週発売のフルダイブゲーム『Freedom Journey』の発売直前スペシャル生放送ですがいかがですか?竹岡さん」
「いやー、緊張しますねー。」
「ではまず、ゲームの説明から行きましょうか。」
「はい、『Freedom Journey』は名前の通り自由な冒険をテーマにしたVRMMOです。モンスターと剣や魔法での戦闘から自由なものづくりなどゲーム内で生活できるような世界を目指しました。プレイヤーのみなさんは自由な放浪の旅をしながらいろんなところを冒険してもらうようになってもらえればって思っています。」
そう言って映し出されたのはのどかな草原や険しい山々にうっそうとした森など自然豊かな風景だった。
「でも一つの街にとどまって商売したり、のんびり生活してもいいんですよね?」
「冒険以外にもいろいろな楽しみ方をできるようにしています。どう暮らしていくかはプレイヤー次第ですので好きに楽しんでください。」
次に映し出されたのは、石畳の敷かれた道に露店やレンガの家などが並ぶ街だった。道を歩く人や露店を冷やかす人、道行く人に声をかけ商売をする人などにぎやかな街並みだった。
「では、冒険の基本になる戦闘面について聞いてもいいでしょうか?」
「ゲーム内では基本的に現実の物理法則にしたがってダメージを調整しています。力の入れ方や武器の振る速度だったりでダメージが増したり減ったりします。ただし、一部のアーツや魔法に関しては例外もありますが。」
「アーツや魔法はどうやったら使えるのでしょう?」
「まずはスキルを取得してもらいます。スキルは剣術や槍術、火魔法や水魔法などの戦闘に関するものから鍛冶や料理などものづくりに関するものなど多岐にわたります。スキルを取るとスキルレベルに応じてアーツや魔法を習得していきます。」
「アーツや魔法に関しては自動で体を動かしてくれるため、武術の経験がない方や運動が苦手って人でも楽しめるようになっているんですよね。」
華麗な武技を披露する戦士や派手な魔法陣から火球を出す魔法使いなどが次々と映し出されていった。
「現実ではできないような体験をいろいろと用意しておりますので、ぜひ心の赴くままに冒険して楽しんでください。」
「そんなゲーム『Freedom Journey』略してフリジャニは来週末発売ですがここで重大発表です。なんとFreedom Journeyはゲーム内配信に対応しております。プレイをしながら誰でも生配信をできるようになっています。ぜひプレイヤーみなさんの様々な冒険を我々にも見せてもらえることを楽しみにしています。ではみなさん来週を楽しみにお待ち下さい、本日の配信はこれで終了になります。次の放送は発売から1ヶ月後を予定しております、次回もお楽しみに~。」
そうして配信は終了するのであった。
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