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第4話 冒険者登録をする

 パーティーを組むことが決まったのは良いのだが、これからどうすれば良いのだろうか……。

 

 まぁこういう事は詳しい人に聞くのが一番だろう。


「トレイシー、パーティーを組むことは決まったがこれから俺たちはどうすれば良いんだ?」


「パーティーを組むにはギルドへの申請書の提出が必要になります。ギルドでパーティー申請を受け付けると、そのパーティーに向いた依頼を斡旋できるようになります。ちなみにトーマさんは冒険者登録はしていますか?」


 冒険者登録とパーティー申請が必要なのか。まずは冒険者登録をするか。


「いや、まだしていないな。冒険者登録を頼む」


「かしこまりました」


 そう言ってトレイシーは机の引き出しから申請書を出してきた。俺はそこに記載していく。記載内容としては氏名や性別、使用武器といたって普通の内容だ。住所を記載する欄がないあたり冒険者に配慮したものになっているのだろう。冒険者は色々な街を移動しながら活動していくことが多いはずだからな。


「ちなみに、この使用武器のところはなんと書けば良いんだ? 今のところ何の武器を使うかは決めていないのだが」


「トーマさんは魔法が使えると言うことですので、魔法と記載していただいて問題ないですよ」


 使用武器と書かれているが魔法でも良かったのか。そんなことを考えながら一通り記載をして申請書を提出する。


「確かに受理いたしました。これでトーマさんも晴れて冒険者となりましたね! 冒険者カードを用意いたしますので、少々お待ちください」


 そう言ってトレイシーは奥へ行き、何やら機械で作業をして、3分程で戻ってきた。


「こちらが冒険者カードです」


 そう言って、トレイシーは1枚のカードのようなものを俺に手渡してきた。冒険者カードには氏名と使用武器、そして冒険者ランクが記載されていた。


「冒険者カードについて少し説明させていただきますね。まず、冒険者カードは再発行は不可能ですので失くさないように気を付けてくださいね。失くしてしまった場合は冒険者ランクを上げなおしていただかないといけないですので。次に冒険者ランクについてですが、ランクはAからGまでとなっています。Aランクの上にはSランクがあるのですが、この世界に2人しかいないですので実質ないようなものです」


 冒険者カードは再発行できないのか……、失くさないように気を付けないとな。俺は登録したばかりだからGランクからのスタートだな。リリーのランクはどのくらいのものだろうか、あの剣技を見る限りだいぶ高いようには思えるのだが。考えても仕方ないし聞いてみるのが早いな。


「リリーの冒険者ランクはどれくらいなんだ?」


「私ですか? ランクはトーマさんと同じGランクですよ」


「意外だな、てっきりもっとランクが高いものだと思っていた」


 そんな疑問を抱いているとトレイシーが話に入ってきた。


「それについては私から説明させていただくわ。リリーのランクが低いのはパーティーを組んでいなかったからよ。ランクを上げると当然受注できる依頼の難易度も上がっていくのよ、そうするとどうしても危険が増えてくるの。ギルドとしても将来有望な冒険者を失いたくないからルールとしてランクが上がらないようになっているの」


 なるほど、そういうルールがあったのか。たしかにこんな強い冒険者を一人で行かせて何かあったらギルドとしても損失は大きくなるからな。生存率を上げるにはパーティーを組むのが手っ取り早いしな。


 そんな話をしていると横からぐ~っというおなかの音が聞こえてきた。


「すみません……」


 リリーは顔を赤く染め恥ずかしそうにしている。たしかにおなかも空いてきたしそろそろご飯にでもするか。トレイシーに挨拶をしてギルドを後にする。


投稿を始めて1週間が経ちました……!

週1投稿と言いながら何故か4話目です。

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