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第3話 パーティーを結成する

 だいぶ陽が傾いてきたな。種族や魔法についてはリリーが丁寧に教えてくれたおかげで大体把握することができたし、こうして魔法も使えるようになった。まだまだこの世界について聞きたいことがあるがそれは街についてから聞いても問題はないだろう。そろそろ街へ向かうとするか。


「リリー、そろそろ街へ向かわないか?」


「そうですね、私は夜目が効くので問題はないのですが、トーマさんはそうもいかないですしね」


「それじゃあ街までの案内を頼む」


「わかりました、任せてください!」


 そう言ってリリーが先導して街へと向かって歩いていく。途中スライムが何匹か出てきたがリリーの華麗な剣技により、なすすべもなく倒されていく。その剣技は素人から見てもとても綺麗であり、洗練されたものだと分かる。


 30分程歩いたところで街が見えてきた。指をさしながらリリーが俺に向かって言う。


「あそこがプレシストです!」


「結構大きいな」


 外観は大きく頑丈な塀に囲まれているが、その街の大きさは何となく伺える。街の入り口には『プレシスト』と書かれた看板が立っている。街に着きこれからどうしようか考えていると——。


「ギルドへ向かっても良いですか? 討伐依頼の報告をしたいので」


「ああ、構わないぞ」


 まずはリリーのやりたいことをやってしまおう。そうして二人はギルドへ向かって歩き出した。ギルドは街の中心部にあるとのことだ。


 ギルドへ着き中へ入ると冒険者で賑わっていた。この世界ではギルドに酒場が併設されており、冒険者は討伐の報酬でお酒や食事を楽しむそうだ。また、ギルドに酒場があることにより情報交換がしやすくなっているそうだ。


 俺とリリーは入り口近くにあるギルド受付へ向かった。受付カウンターに着くと受付嬢の1人がリリーに向かって話しかけてきた。


「お疲れ様ですリリー。討伐はどうでしたか?」


「こんばんはトレイシー。討伐は問題なかったよ、それと討伐証明のスライムの核だよ」


 リリーは先ほどスライムを倒したた時に出てきたスライムの核を麻でできた袋から取り出しカウンターに置いた。どうやらこの核が討伐証明になるようだ。


「はい、確かに受け取りました。こちらが討伐報酬になります」


 トレイシーは討伐報酬として銅貨10枚を手渡す。そうしてトレイシーは一通り処理が終わった後、俺の方を少し見てリリーに聞いた。


「ところでリリー、そちらの方は?」


「そういえば紹介がまだでしたね。彼はトーマさんと言って森の中で出会ったんです」


 リリーに紹介され俺はトレイシーに会釈をした。


「ソーマさんは色々と凄いんですよ! まず武器も持たずに森の中に居たんですよ。そして何よりも精霊族以外には基本的に使えないといわれている魔法が使えるんですよ!」


 少し興奮気味にリリーはトレイシーと話をしている。それを聞いてトレイシーは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。やはり魔法が使えるというのは相当驚かれるようなことなんだな。


「それは本当ですか⁉」


「ああ、魔法を使うことはできたぞ」


 俺の言葉を聞いて更に驚いていた。しかしギルドでの受付をしているだけあってか、すぐに落ち着きを取り戻した。ギルドではこういった驚くようなことも良くあることなのだろう。


「トーマさんはお強いんですね。それならリリー、トーマさんとパーティーを組んでみたらどう? パーティーを組める人、まだ見つかっていなかったでしょ?」


 そう言われリリーは少し考えこむ。今日たまたま出会った人といきなりパーティーを組んでみたら、と言われたら誰だってそうなるだろう。考えがまとまるまで少し時間がかかりそうだし、その間にトレイシーに色々と聞いてみるか。


「パーティーを組んでみたらということだが、冒険者は基本的にソロでは活動していないのか?」


「そうですね、男女2人1組でのパーティーが基本ですね。ソロですと何かあった時に助けてくれる人がいないですからね。敵を引き付けて戦うこともできないですし、核の回収も1人で行わないといけないですからね」


 ソロでの活動はあまりいないのか、だからリリーにパーティーを組むことを進めているのか。


「ちなみに男女2人1組というのは何か理由があるのか?」


「そうですね、女性だけのパーティーとかですと盗賊とかに狙われやすくなるからですね。あとは、男女2人のパーティーですと男性のやる気が格段に上がるから、という感じですね」


 なるほどな。確かにこんな可愛い娘と冒険できるとなるとやる気は段違いに上がるだろう。また、2人1組くらいであれば信頼した者同士でパーティーを組めるのでちょうど良いのだろう。そんな話をしていると、どうやらリリーの考えはまとまったようだ。


「トーマさん、私とパーティーを組んでくれませんか?」


 どうやらパーティーを組んでも良いみたいだな。こちらとしても嬉しい限りだ。


「ああ、これからよろしく頼む。こんなに可愛い娘とパーティーを組めるのは俺としても嬉しいしな」


 そう言うと、リリーは顔を赤く染め照れているようだ。恥ずかしそうにしながらお礼を言ってきた。


「可愛いだなんて……、ありがとうございます……! これからよろしくお願いします!」


 こうしてリリーとパーティーを組むことが決まった。


初めて書く小説ですので書くスピードが遅いです。

構想は色々とあるので結構続きます。多分……

リリーは常に可愛いです。

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