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第1話 転生、そして新たな人生

——眩しい太陽の光に照らされて目を覚ました。


「ここはどこだ……?」

 周りを見渡すと木々が生い茂っている。どうやら森の中にいるようだ。しかし、何故こんな所にいるのだろうかと考える。


「そうか、俺は死んだんだ。」


 そうして、徐々に生前の記憶を思い出していく。特に事故や病気で死んだわけではなく、普通に就職し結婚して幸せな家庭を築き寿命で死んだだけだ。生前、やり残したことはないが、しいて言うのであれば魔法や魔物のいる世界に憧れていた。この世界にそういったものがあれば良いのだが……。

 そんなのこと考えながら森の中を歩いていると、ぷよぷよした生物を発見した。スライムだ。


「まさか、本当に魔物がいるとはな。しかしこれはどうしたものか、戦うにしても武器もないしな。魔法が使えれば良いのだが」


 とりあえずゲームみたいに呪文を唱えてみれば魔法が使えるのではないのかと考え試してみる。


【ファイヤ】


……しかし何も起こらなかった。


「やはりそんなに簡単に上手くいくわけがないか」


 さて、どうしたものだろうか。スライムぐらいであれば走って逃げれなくはないのだが、万が一逃げた先で魔物に出会ってしまったら打つ手がない。その時1人の女性が近づいて来た。


「そんなところで何をしているんですか、武器も持っていないようですし危ないですよ?」


 そう言いながら女性は手に持っていた刀であっさりとスライムを倒してしまった。


「大丈夫でしたか?」


「ああ、ありがとう。助かったよ」


「どういたしまして! ところでこんな森の中で何をしていたのですか?」


 どう説明したら良いのやら……。俺も気が付いたら森の中に居ただけだしな。多分【転生】したのだと思うのだか、果たしてそう言ってしまって良いのだろうか。とりあえず適当に濁しておこう。


「ちょっと遠いところから旅に出て来ていてな、そうしたらスライムに出くわしたんだ。」


「そうだったんですね。でも気を付けた方が良いですよ?この森は魔物が多いですし、そんなところに武器を持たないで来るなんて非常識ですよ?」


 非常識と言われてしまった……。しかし返す言葉もない。


「そういう君はここで何をしていたんだ?」


「私ですか? 私は依頼で魔物の討伐をしていたんです」


 そういって彼女は1枚の紙を見せてきた。そこにはこのように記載されていた。

---------------

討伐依頼

討伐対象 スライム10匹

受注料金 銅貨1枚

討伐報酬 銅貨10枚

受注ランク Gランク以上

---------------

 討伐依頼ということは彼女は冒険者なんだな。たしかに冒険者が付けていそうな防具に刀も持っている。


「そういえば自己紹介がまだでしたね、私はリリーと申します。あなたは?」


「俺か?俺の名前は——」


 名前か、そういえば考えてもいなかったな。前世の名前でも良いが、どうせなら転生したことだし新しい名前にするのも悪くないな。


「俺の名前はトーマだ」


「トーマさんですね。よろしくお願いします」


「ああ、よろしく」

初めての小説執筆になります。

週1で投稿予定ですのでよろしくお願いします。

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