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プロローグ
人は何故自分が正しいと思い込んでいたのか。
哲学。
それは考えれば考えるほどに原型から遠ざかっていき、考えれば考えるほど深く重くなってゆき、辻褄が合わなくなってゆく。
哲学は求めるものではなく幅を広げるもの。
たとえ最初と答えが違っていても、構わないのさ。思考の変化もまた醍醐味だ。
つまり、思考錯誤することはこの世の生物において唯一、人間だけが与えられた至高の楽しみなのさ。
だからこそ私は…。
自身の世界を広げるために思考を止めない。
だからそんなに頭を抱えて悩む必要はない。
哲学というのは、『遊び心』だ。
ちょっとした遊び心が新たな可能性を生み出すのだからね。
存分に楽しみたまえ。
哲学とは人生の縮図、人それぞれ、個々の思考がある、思考の数だけ人生はある。
人生は自由だ。好きに楽しめばいいのさ。
ただし…。
他人の人生を奪うこと、犯すこと、壊すこと。
この三つだけは、許されないし、私は許す事ができない。
親であろうが。
子であろうが。
友人であろうが。
恋人であろうが。
配偶者であろうが。
上司であろうが。
先生であろうが。
赤の他人であろうが。
誰も他人の人生に危害を加える事は、絶対に許せないのさ。
だから私は、こうして哲学では導き出すことのできない悲痛な真実に直面しているのだろう。
読んでくださりありがとうございました。




