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僕は君が欲しいモノを何だってあげているのに、、、何が不満なんだよ!

作者: 七瀬



僕の父親は大金持ちで、代々僕の家系はそうやって築いてきた!


そして僕も何でも父親から欲しいモノを与えてもらって生きてきた、、、!

もうじき、僕が父親の後を継いで大金持ちになる、、、!


所謂、僕は僕が欲しいモノを手にしてきたんだ!

これからは、今より何でも自由に欲しいままに出来るんだと思っていた!





【...なのに。】


何でも手にしてきた僕でも手に入らないモノがあった、、、!

それは、【シルビア】と言うとっても綺麗な女性だった。


彼女には、幼馴染のリードンと言う男性がいて、、、。

二人は愛し合っていた。



『ねえ? リードン!』

『なんだい? シルビア。』

『私たち、ずっとこんな風にいれたらいいね!』

『シルビア、僕たちは変わらず! ずっと一緒にいれるよ!』

『えぇ! そうね!』

『うん。』




...二人の関係を、僕は後になって知る事になるのだけど、、、。

僕は、シルビアを見た瞬間、完全に恋に落ちてしまった、、、!


街角で、お店の店員と楽しそうに話しているシルビアを僕は初めて見て...!


『君は、なんて名前何だい、、、?』

『ブレンゾ一族の方に声をかけていただけるなんて、、、なんて恐れ多い!?』

『そんな事は気にしなくていいんだよ~ 君の名前は、、、?』

『私の名前は、【シルビア】と申します!』

『シルビアか~いい名前だね!』

『僕の名前は アシュ・ブレンゾだ! よろしくね!』

『...ははい。』




僕は、シルビアと初めて会ってから、彼女に会いに頻繫に彼女の

住んでいる街に足を運んだ、、、!


『やあ~シルビア! 元気だったかい?』

『...ブレンゾさん? どうしてこの街に、、、?』

『あぁ~君に会いに来たんだよ~』

『ごめんなさい! 私、大切な用事があるので、、、。』

『じゃ~待っててもいいかな、、、?』

『えぇ!?』

『どうしても、僕は君と話がしたいから、、、。』

『あぁ、えぇ、』

『良かった! じゃ~待ってるよ!』

『......』





シルビアは、リードンに直ぐに会いに行った、、、!


『ねえ? リードン、話したい事があるの、、、?』

『どうしたの? なんだか今日のシルビアはおかしいよ、、、?』

『私、私ね、、、! ブレンゾ一族の人に気に入られてしまったみたい...?』

『えぇ!? ブレンゾ一族って、この国を牛耳っている人たちじゃないか!?

しかも、次期この国を背負う人だろう、、、? アシュ・ブレンゾ...。』

『えぇ、そうね、、、。』

『そ.そんな!? 確か今! 【花嫁候補】を探しているとか...? そんな噂を

聞いたことがあったけど、、、? それがシルビアなんて!!!』

『...ごめんね、もうリードンと一緒に居られなくなるかもしれない、、、!』

『じゃ~俺から! シルビアと俺との関係をブレンゾさんに話すよ!』

『ダメよ! やめてリードン! 何でも手に入れてきた人たちなのよ~! 

ブレンゾ一族の者が、リードンに何をするか分からないわ!』

『でも、シルビア! それじゃ俺たちは、、、?』

『...最悪な事も考えていて!』

『そんなの嫌だよ! シルビア!』

『もう行くね! ブレンゾさんが待っているから、、、!』

『...シルビア行くな!』

『......』




シルビアは、アシュ・ブレンゾから気に入れられて、『結婚』を申し込まれた!


『ねえ? シルビア! 僕と結婚してくれないか、、、?』

『えぇ!? 結婚ですか、、、?』

『ダメかな、、、?』

『もし、断ったら、、、? どうなるんですか、、、?』

『そうだな~もし僕のプロポーズを断ったら? 君の家族が危険に晒される!

他にもたくさんあるかもしれないね、、、!』

『...分かりました! そのプロポーズをお引き受けします!』

『ありがとう! 流石、僕の好きになっ女性だ~!』






でもその頃、、、ブレンゾ一族の者が企業に失敗をしてアシュ・ブレンゾ

にも大きな影響を及ぼしていた、、、!


『お前! なんて事をしてくれたんだ!!!』

『これで! もう、ブレンゾ一族は終わりだ!』

『この国の平和はずっと続かないぞ!』

『いずれ、皆にバレるぞ! どうするんだ!!!』

『アシュ! お前が今はこの国を仕切ってるんだぞ! なんとかしろ!』

『そ.そんな、、、!?』



今までは、欲しいモノは何でも手に入れてきたアシュも、こうなっては

手にいれるどころか、、、? 失うモノばかりになった、、、!


そして最後に、、、シルビアも!


『シルビア! 僕にはもう何もない! 全て失ってしまった! 僕は君を

強引に手に入れるような事をしたよね! 本当は知っていたんだ! 君には

幼馴染のリードンと言う男性がいたんだよな~将来結婚も考えていたのかな?

僕は君も手放す事にするよ! 世の中には手に入らないモノもある事を知った

からね! 今まで本当に済まないシルビア、、、!』

『...アシュ!』

『さあ~シルビア行きたまえ! 彼の元へ!』

『......』







シルビアはリードンの元へ戻りました...。


『おーう! シルビア! 帰ってきたのか? 良かった良かった!』

『リードン! 会いたかったわ!』

『もう、俺は君を離さないよ! どんな事があっても!』

『ごめんねリードン! 帰ってきたのは貴方に【さようなら】を言い

に来たのよ!』

『...それはどういう事なんだ! まだアシュ・ブレンゾに何か言われ

ているのか?』

『そうじゃないの! 私が彼の傍に居たいと思うようになったから、、、!』

『...シルビア! 何を言っているんだ! アイツは俺たちの仲を裂いたんだぞ!』

『えぇ、そうね! はじめはそうだったのかもしれない、、、! 

でも今は違うわ!』

『シルビア! 目を覚ませ! それは恋でも愛でもない! 

そう思い込まされているだけなんだ!』

『本当にごめんね! リードン!』

『...シルビア、』

『もう行くわ! 私は彼の元へ帰る!』




...そう言ってシルビアは、アシュのところへ。



『シルビア? 何故戻ってきたんだい、、、?』

『私はいつの間にか、、、? 貴方の事を好きになっていたみたい!』

『...シルビア、』

『初めは、貴方に気に入られて! “なんて私はついていないんだろう”って

思ったけど、貴方と言う一人の男性を知っていくうちに私は貴方を知らない

うちに好きになってしまっていたのよ!』

『...シルビア、僕はもう何も持っていないんだよ!』

『また! 二人で元に戻せばいいわ!』

『...シルビア、ありがとう!』

『これからは、二人で頑張りましょう!』

『ううん!』





シルビアとアシュは、10年と言う歳月をかけてこの国を元の状態に戻す事が

出来ました、、、!


アシュは心優しく、この国を今よりもっといい国にしようと頑張っています!


そして、何時もアシュに寄り添っているのがシルビアなのです。

二人は何があっても力を合わせて幸せに暮らしています。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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