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時空~ジェレジーク~  作者: 涼城 静音
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9、風呂と確認


 飛鳥は、彼女達がすぐに眠りについたのを確認する。そして、部屋の中装備やシステム等の確認を薄暗い中行っていく。

 一応説明を受けたが、確認と自分たちの世界よりも化学力が進んでいることは明らかだった。それに、最低でもこのエスペラントで1月は過ごさなければならないのだ。すぐにでも使いこなせるようになっておかなければ後々大変であろうことは予想がついた。

 まずは、部屋の鍵のかけ方。部屋にある備え付けのトイレに、簡易的なシャワールーム。ここで風呂に入ってしまえばいいのだろうが、さすがに彼女たちが起きてしまうだろうと思い、あきらめた。トイレは致し方ないだろう。


 気づくと、夜中の3時半を回っていた。流石に風呂に入らないとまずいだろう。しっかり戸締りをした上で、風呂場へと急いで向かう。

 この時間帯はどうやら利用者は少ないようだ。道中誰ともすれ違うことは無かった。そこらへんは自分たちが居た世界と同じなのかもしれない。

 風呂場に着き、飛鳥自身改めて自分の身体確認を行った。身長は、やはり靴のせいではなく伸びているようだ。髪も帽子に入っているとは思えないほど長く、床に着きどうしようもないくらいだ。髪の色もファンタジー世界で当たり前である黒髪以外の色であった。そこらへんは、視界に入る髪の色や彼女たちの髪色が違う時点で分かっている事ではあった。

 一番気にかかっていたことは、性別だ。転移したと言っても、これ程容姿が変化している。しかも、性別が勘違いされるくらいなのだから、性別も変わっているかもしれないと思ったがそうではなかった。どうやら、現実世界と同じのようだ。

 誰も来ない内にお風呂を済ませるも、この長い髪を乾かすのは一苦労であった。幸いにも、入浴中だけでなく、風呂場、道中誰ともすれ違うことは無かった。


 部屋に戻り、直ぐに彼女たちの安否等を確認する。自分が居なかった間、どうやら何事も無かったようだ。そして、自分が出入りしたことにより彼女たちを起こすことは無かったようだ。それに安心した飛鳥は、もう一度部屋の中を念入りにチェックし、椅子を出入り口近くに置き仮眠をとることにした。



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