声は救う
「死ぬならさ、うちの学校に来なよ。」
突然後ろから声を掛けられ、びっくりして落ちそうになった。
いや死のうとしたんだから落ちてもいいんだけど。
「君は誰?」
「私はね君のように自殺を考えてる人を助けてるクラブなんだ」
なんなんだ一体この子は、せっかく死のうと思ったのに。
「事情もしらないくせに一体なんなんだ」
「ごめんね、うちの学校近くだから来てみない?」
正直に言ってやだ。しかしまあ、助けられた?から行ってみるか。
「まあいいよ。死のうとしたんだし人体実験でもなんでもすればいいさ」
「そんなことしないってば、とりあえず来てくれるんだね」
言われた通り学校は近く、駅から5分程度だった。
「いいのか勝手に入って」
「他校の生徒会長ってでも言えば大丈夫でしょ」
そんな適当でいいのかよ
そして適当に話してたら部室に着いた
「ここが私たちの部室〝enjoy life部"!」
たしか意味は人生を楽しむって意味だったよな。
なんて安直な名前なんだ。
「なあ」
「うん?どうしたの?」
「俺たちまだ名前名乗ってないし年齢言ってないよな」
「あ、いけないそうだったね私はね遠野 深雪って言うのここの高1、16歳」
「俺は広世 紅 高校には通ってない 16歳だ」
「おない年だね」
「そうだな、それはいいが部員は?」
「あーえっとね。部員は今色々な場所で君のような人がいないか探してるの」
「まさかと思うんだけど、その人たちもまさかここに連れてくるのか?」
「いや、本当は警察かに相談したりするんだけど」
うん?じゃあなんでこいつは俺をここに連れてきたんだ?
そう質問しようとした時。彼女が俺にキスをしてきた。俺はなにも考えられずなすがままになってた。
「ごめんね私君に一目ぼれしちゃった」
「はいーーー?」




