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自重しない皇帝。

ついさっき、初陣で六万の首を挙げました。

ベルフェレナ帝国皇帝、ローバルクです。こんにちは。


「さて、次は敵の本隊だな。」


最早、貴族連中は発言すらしない。結構な事だ。

そもそも、皇帝であろうと皇太子であろうと、名代だの筆頭家臣だの、下級貴族だの、そこらの村人でも頑張ればなれそうな連中が、俺に直言する事自体が間違っている。


今や、俺はこの国の神に等しい。

無条件で崇拝するのが当たり前。そこが、スタートラインだ。

こいつらの中で、そのスタートラインに立つ事が出来る者が少ない事自体、おかしな事なのだ。


「進軍ルートの案を明日までに、各々持って来い。採用案を持って来たやつは昇爵、他は降格か取り潰しな。」


それだけ言うと、さっさと退出する。

俺が出て行った瞬間、会議に使っていた天幕が声で爆発するんじゃないかってぐらい騒がしくなった。


仕方ないよね。


役立たずは必要ないんだもの。


権力とは、暴力だ。

必ず、軍事力と言う後ろ盾が必要になる。

地球の歴史が、それを証明している。


大抵の暴君と言うやつは、その軍事力が他人の集団だと言う事を忘れて、身を滅ぼす事が多い。


だが、俺は個人でそれを持っている。

ついさっき、その証明もした。

六万人程度で攻めて来ても、自殺となんら変わらない。

ぶっちゃけ、六十万だろうが六百万だろうが、対峙した瞬間に肉塊にしてやる自信がある。


だから、皇帝と言う権威を手に入れた俺は、何をしても良いのだ。


「さぁて、明日は何処まで出来るか、ちょっと試してみよう。」


敗走した親父の軍も含めて、俺の転移魔法で飛ぶ。

誰も思いつかなさそうな、尚且つ最も確実で安全なこの進軍ルートしか、採用する気はない。


明日には、この戦争は終わりだ。

この大陸で、遊べるだけ遊んで、後はどうするか。


ほとんど何でも出来る、と言うのも困ったものだ。

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