約30000000円の愛
プロポーズしたら、フラレマシタ。
私、桐咲 弥生。只今絶賛ふて寝中です。
おかしい───
確かに脈はあったはずだ。
私と彼は小さい頃からの幼馴染。
だから、彼のことは何でもわかっているはずだった。
そして勇気を出しての逆プロポーズ。
だが、見事に玉砕───。
なんで? 何がいけなかったの?
私の、何がいけなかったって言うの───?
私のお気に入りの、少し大きめの枕を抱いて、ベットにしばらく寝転がる。
それはもう文字通り、ベッドの上をゴロゴロと。
そして私は、ある考えにいたった。
そうだ、お金があればいいんだ!
───三千万円。
これだけのお金を用意して、彼に渡せば、彼もきっと私のプロポーズを受けてくれる!
私はベッドから勢いよく起き上がり、覚悟を決めた。
さっそく三千万円をかき集めることにした。
まずは私の貯金。
こういう日のために、小さい頃からコツコツと貯めていた、貯金。
清算した結果金額は五十万円。
───まだまだ足りない。
次にアルバイトを始めた。
自給六百円の、アルバイトを週に二回やることになった。
とりあえず今日二時間働いた。
これで五十万千二百円。
───まだまだ足りない。
次に古本屋へ行った。
有名なチェーン店舗の古本屋だ。ここなら信用できる。
すると私の本の中に、今はもう幻の一冊となっている本が発見された。
実際、その本は私の一番お気に入りの本だったが、買取金額が百万円になると聞いて、即売り払った。
これで百五十万千二百円。
───まだまだ足りない。
次にリサイクルショップに行った。
そこで、バイク、自転車、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、イス、机、パソコン、洗濯機・・・
家にあるほぼ全ての家具を売り払った。
家の中はコタツ一つになった。
愛しきコタツ。これだけは譲れない。
これで六百九十万五千四百円。
───まだまだ足りない。
次に親のところへ行った。
両親は私を歓迎してくれた。
思い切って、お金を貸してくれないか頼んだ。
「いくら必要なんだ」親が聞いた。
「あと二千四百万」私が言った。
両親は苦笑いになった。
なんとか頭を下げて、数百万を貸してくれた。
これで一千百二十万円、
───まだまだ足りない。
次に、友達に土下座しまくった。
これで一千二百三十万円。
───まだまだ足りない。
次に、最後の手段として、マグロ漁船に乗り込んだ。
十回海に落ちた。
そのうち三回は死を覚悟した。
漁仲間から、『幸運の女神』と呼ばれるようになった。
───腕っ節が、少し強くなった気がした。
───死に物狂いで、やっと三千万をかき集めた。
これで、彼に結婚を受け入れてもらえる・・・!
そう思って私は、急いで彼のところに向かった。
「───間に合った・・・!」
私は息も絶え絶えに、彼のところにたどり着いた。
そこは、都内の大きい大学病院───。
彼の病室の、扉を開ける。
そこで寝ていた彼は、前よりもやつれているように思えた。
突然現れた私に、彼は少し驚いているようだった。
私は単刀直入に切り出す。
「私と、結婚して」
「・・・またその話かよ。前にも言ったけど───」
彼がそう言うのは分かってた。
私は持ってきたバックを開けて、あるものを手渡す。
それは、預金通帳だった。
中身の金額は、ちょうど三千万───。
それを見て、彼は驚きの表情を浮かべる。
彼が何かを言いかける前に、私が制す。
「これ───」
「ハネムーンは! ・・・アメリカにしよう? でも観光地にはいけないかも・・・ごめんね」
それを聞いて、彼も全てを察した様だった。
すると、再び彼は苦渋の表情を浮かべる。
「でも・・・成功するとは限らない。いや、むしろ失敗する可能性の方が高い───。それなのに! こんなお金・・・使えないよ。お前を、悲しませたくないんだ・・・お前を、そんなすぐに未亡人にしたく無いんだよ!」
彼のその言葉に、私は完全にブチ切れた。
「いい加減にしてよ! 私はいやいや結婚したいんじゃないんだ、好きだから結婚したいんだ!! そりゃあ、これであなたが死んだら悲しいよ!? すごく悲しい・・・でもそれは、それまでの日々が楽しかったから悲しむんだ! 嬉しかったから悲しむんだ!! ・・・何も出来なかったほうが、それこそ悲しいし悔しい・・・。ねえ、お願いだから。私に、ちゃんと悲しませてよ・・・」
私はそう言って、その場に泣きながら座り込んだ。
そして私は彼に聞いた。
「ねえ・・・本当にいきたくないの・・・?」
すると彼は答えた。
「いきたい・・・いきたいよ・・・!」
彼も泣きながら答えた。
私の前に、三千万の預金通帳がポト、と落ちた。
私の彼への愛は、三千万円?
うん。今はそうかもしれない・・・
これが、私の限界・・・
───でも、今はそれでいい。
これから、もっともっと価値を高めていくのだから。
最近、学校生活が突然忙しくなってきました。
先生は私たちを宿題でいじめて楽しいのでしょうか?Sなのでしょうか?
・・・はい、という冗談は置いといて(あながち冗談ではなry)
最近、パソコンに向かえる時間がどんどん少なくなっています。
最近はスマホ(i-pod)で主に活動しています。
「エネルギックゴースト」は今週中に何とか続編を書きたいと思います。
近況報告はともかくとして、この作品についてですが・・・
この作品は、私が「ノックスR」という名前で参加させていただいてる「ラテシン」で作った問題を、試しに小説化して載せてみました。(だから少ない労力で仕上げることができました)
いかがだったでしょうか?
「意外な真実」を強調してみたかったのですが、うまくいったでしょうか・・・?
楽しんで読んでいただけたとしたら幸いです^^




