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さびしがりやの雨

作者: 菜の花
掲載日:2026/06/27


カーテンレールに

無理やり吊り下げられたシャツ

雨降りの外では

濡れるばかり


部屋の湿気が

落ちる気分とともに

少しずつ膨らんでいく


窓の向こうで

しんと広がる雨の匂い

雨音が近づいてくる


こつん

ガラスを叩く雨粒

こつん、こつん

やさしいノックの音


家まで押しかけてくるなんて

ほんと

さびしがりやさんね


部屋が濡れちゃうのは困るから

窓は開けられないけれど

まだそこにいていいよ

ひとりにならなくても

いいよ


指先でそっと窓に触れる

少し濡れている気がした

透明はすっと白くなって

指は少し冷える


シャツは乾かない

暗い気分は晴れない

でも

雨はそんなに嫌いじゃない

ご覧いただきありがとうございました。


さびしがりやさんね。


誰かに届きますように。

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― 新着の感想 ―
雨の季節、室内干しのシャツやこつんとガラスを叩く雨の音の描写がとても印象的です。雨も、外で降るばかりではさびしくて、部屋をノックしてきたのかも知れないですね。 やさしさ溢れる詩を読ませていただき、心…
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