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第15話:新見錦の見栄

芹沢、近藤と並ぶ三局長の一人、新見錦は実は芹沢鴨の横暴に誰よりも怯えていた。新見は芹沢に嫌われないよう、いつも必要以上に厳しい顔を作り冷酷な軍律を口にしていた。

「……規律を乱す者は、腹を切ればいい。それだけのことだ」

新見はそう言っておけば怖い人だと思われて、誰も自分を襲わないだろうという精一杯の防衛本能からのハッタリだった。

だが、その冷徹な軍律を真面目すぎる山南敬助が本気に受け取ってしまった。

ある日、新見が些細な不祥事を起こした際、山南が沈痛な面持ちで新見の前に現れた。

「新見殿、あなたの仰った通り武士の覚悟を見せる時が来ました。さあ、見事な最期を」

新見は(……いや、あれは冗談というか、ただの比喩で!)と泣き叫びたかったが、周囲には「……フン、ようやくこの時が来たか」という不敵な笑みに見えてしまった。

「流石は新見殿だ、死を前にしてなお不敵に笑うとは!」

隊士たちの賞賛の拍手の中、新見は(……誰か止めてよ…)という絶叫を喉に詰まらせながら、武士の鑑として望まぬ切腹を遂げるのであった。

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