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第14話:浅葱色のだんだら羽織

松平容保公から新選組の名を賜ったが近藤は、屯所で頭を抱えていた。芹沢鴨が「隊服を作ったぞ!」とド派手な浅葱色のだんだら羽織を大量に持ち込んできたからだ。

「……トシ、何だいこの袖のギザギザは。目立ちすぎ……恥ずかしくて町を歩けないよ!」

近藤は赤面して拒絶したが、隣で酒を煽る芹沢がギラついた目で鉄扇を叩いた。

「あぁ? 近藤、俺の選んだ色に文句があるのか。これは赤穂浪士の意気込みだ。嫌なら今すぐ、俺とここで一勝負するか?」

近藤は恐怖で震え上がり、助けを求めて土方を見た。だが、土方はニヤリと笑って頷く。

「いいぜ勇、芹沢さんの言う通りだ。これくらい派手な方が看板としての効き目がある。それに断れば、あの怪物がここで暴れ出すぞ」

「そ、そんな……っ!」

近藤は、芹沢の腕力と土方の理屈に挟まれ泣く泣く派手な羽織に袖を通した。

町に出た近藤の恥ずかしさと恐怖で引き攣った顔は、京の人々には敵を屠る気満々の恐るべき闘志と誤解された。一方の芹沢は「俺たちが京を染めてやるんだ!」と上機嫌で大笑いし、近藤はただ目立たぬよう背中を丸めて歩くのが精一杯であった。

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