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第13話:拝謁、松平容保公

ついに、京都守護職の松平容保公への拝謁が決まった。近藤は朝から「胃が口から出そうだ」と泣き言を漏らしていたが、土方に無理やり豪華な袴を履かされ黒谷の本陣へと連行された。

容保公の前に座った瞬間、近藤の全神経はショートした。容保公自身のあまりのオーラ、周囲の重臣たちの刺すような視線。近藤は恐怖で完全に石化し、瞬き一つできなくなった。

「……ダメだ、指一本動かせない。声を出す方法を忘れた……僕はここで、このまま彫刻になるんだ……!」

沈黙が流れる中、近藤は極度の緊張で目が血走り真っ白な顔で容保公を凝視し続けた。

だが、藩主容保公はその姿に激しく胸を打たれた。

「……おお、これほどまでに余を前にしても泰然自若としている者がいようか。その不動の構え、一点の曇りなき眼光。まさに、古の伝説に聞く真の武士の姿そのものではないか」

容保公は、近藤の緊張による硬直を主君に命を捧げた無私の忠誠心と読み違え感動のあまり目に涙を浮かべた。

「近藤、これからも頼りにしているぞ」

近藤は……早く、家に帰らせて……!と心の中で叫びながら、震える膝を必死に押さえ込むのが精一杯であった。

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