表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/100

第7話『すれ違う心』

図書室。午後の柔らかい光が本棚の影を長く伸ばしていた。カイは一冊の本を手に取り、無意識にユナの存在に気づいた。


「……ここにいたのか」カイは静かに声をかける。


ユナは本を閉じ、無表情でカイを見た。

「探していたわけじゃない。ただ、あなたの動きを見ていた」


二人の間に、微妙な沈黙が流れる。友情だけでは測れない、複雑な感情。カイは胸の奥で、微かに高鳴りを感じた。


リョウが後ろから声をかける。

「二人で何してる?」


カイは言葉に詰まり、ユナも目をそむける。友情と恋心が微妙に絡み合い、互いの距離を測りかねていた。


未来音が小さく囁く。「距離…近づく」


その瞬間、本棚の端で小さな異変が起こる。本が倒れ、乾いた音が図書室に響いた。二人の心拍も一瞬早まる。


ユナは目を細め、低く呟く。

「小さな心の動きも、未来を揺らす」


遠くで黒瀬の影が微かに笑う。校舎の静けさの中で、予感の波紋はさらに広がっていった。


カイは深呼吸をひとつ、次の行動を決める。友情、恋心、守るべきもの。全てが試される瞬間が、すぐそこまで迫っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ