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第6話『違和感の波』

午後の校庭。微かに風がざわめき、砂が舞い上がる。カイは歩きながら、未来音に耳を澄ませていた。


「小さな異変…拡大中」


リョウが隣で眉をひそめる。

「何だか変だな。お前、大丈夫か?」


カイは小さく頷く。

「うん…でも、昨日より少しだけわかる気がする」


心理の奥に、不安と決意が入り混じる。守るべき仲間の存在が、身体を前に動かす力になっていた。


突然、風が強く吹き、砂が舞う。リョウがひるむ瞬間、カイは瞬間的に手を伸ばす。

「待て!」


未来音が鋭く囁く。「避けろ!」


リョウはカイの腕につかまり、危機は間一髪で回避された。二人の胸に、安堵と緊張が入り混じる。


遠くで微かに笑う声。黒瀬の影が遠くで動く。

「予兆は序章に過ぎない…」


カイは目を細め、影の方向を見据える。校庭に漂う違和感は、ただの風ではない。小さな波紋は、すでに動き始めていた。


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