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第4話『すれ違う心』

図書室。午後の柔らかい光が窓から差し込み、本棚の影を長く伸ばしていた。カイは一冊の本を手に取りながら、無意識にユナの存在に気づく。


「……ここにいたのか」カイが声をかける。


ユナは本を閉じ、無表情でカイを見た。

「探していたわけじゃない。ただ…あなたの動きを見ていた」


微妙な沈黙。二人の間に緊張が漂う。友情だけでは測れない、複雑な感情。カイは心の奥で、微かに胸の高鳴りを感じた。


リョウが後ろから声をかける。

「二人で何してる?」


カイは一瞬言葉に詰まる。ユナも顔をそむける。友情と恋心が微妙に絡み合い、互いの距離感を測りかねていた。


未来音が小さく囁く。「距離…近づく」


その瞬間、本棚の端で小さな異変が起こる。カイは手を伸ばすが間に合わず、本が倒れる。乾いた音が図書室に響き、二人の心拍も一瞬早まった。


ユナが目を細め、低く呟く。

「小さな心の動きも、未来を揺らす」


遠くで黒瀬の影が微かに笑う。校舎の静けさの中で、予感の波紋がさらに広がっていく。


カイは深呼吸をひとつ、次の行動を決める。友情、恋心、そして守るべきもの。全てが試される瞬間が、すぐそこまで迫っていた。


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