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第20話『覚醒の兆し』
夜の校庭。街灯の光が微かに揺れ、空気には不穏な気配が漂っている。カイは未来音に耳を澄ませ、仲間の位置と危険を瞬時に把握する。
「危険…全方位拡大」
リョウが横で息を荒げながら言う。
「やっぱり…普通じゃないな」
カイは拳を握り、深く呼吸を整える。守るべき仲間、そして街の安全。これまでの小さな能力では到底守りきれない状況が迫っていた。
その瞬間、未来音が強く響く。「全ての動き…把握可能」
視界が微かに揺れ、倒れそうな人々、障害物、仲間の動きが一瞬で見える。世界がスローに感じられ、カイは行動を選び取ることができる。
「これなら…守れる!」カイの声に決意が宿る。
リョウは目を見開く。
「お、お前…ついに覚醒したのか?」
ユナも距離を取りながら冷静に観察する。
「やっと本領発揮ね」
章末、黒瀬の影が遠くで微かに笑う。
「動き出したか…楽しみだ」
カイは握り拳を固め、未来を守る決意を胸に刻む。
波紋は、ここからさらに広がっていく――。




