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[ 完結長編]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜  作者: コマメコノカ@女子・女性向けWEB小説家・23時投稿


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9.バルコニー王視点 ユーミアが居なくなってから


 ユーミアが居なくなり、暫く経った後の事、バルコニー王は、王室で王の仕事をこなしていた。

 しかし、バルコニー王は上手く行かないようで作業を中断しため息をついた。

「ハァ…」

 ユーミアが居なくなった後の最近のバルコニー王はイライラしていた。

 王妃の引き継ぎは問題なかった。ミセスは愛人から無事正妃になり、その生活が、続いていた。

 只、多額の慰謝料を払い、その間自由に使える金が減った事とユーミアが仕事の大半を担って居た為、バルコニー王は一人でその仕事を請負うことになり、ミセスと会えずじまいの日々が、続いていたのだ。

(何故だユーミア。何故俺の下から去ったのだ…)

 バルコニー王はそればっかり考えていた。バルコニー王とユーミアは昔馴染みの間柄だ。そして、バルコニー王からユーミアに告白し、二人は一緒に国を背負うと誓った筈だった。

 しかし、王になってから突然、二人はすれ違い始めた。ユーミアは昔は可愛らしい女性だったが、女傑のような人間になった。それに、バルコニー王は、その時は頼もしいな。と思ったが、少しだけ劣等感というものがなかった。といえば、嘘になる。バルコニー王と比べ、ユーミアは経営のアドバイスなどあっという間にそのようなポジションになり、周りから信頼をとっていった。バルコニー王は、そんなユーミアに嫉妬をし、どんどん働く気力がなくなっていった。

 すると、その時に丁度、ラビア宰相が、ミセスをバルコニー王の、愛人として迎え入れて欲しいと頼んできたのだ。

 ユーミアと比べ、自分に優しく、屈託のない笑顔しか向けないミセスにバルコニー王は癒されていった。ユーミアに罪悪感はあったが、ミセスに会う度に癒しとなりバルコニー王はどんどん夢中になった。

 只、ユーミアの事は嫌いではなく、今は嫉妬で見れなくなっているが、いつかは彼女と向き合えるだろうとバルコニー王は、思っていた。その矢先の出来事だった。

(いや、もうユーミアの事を考えるのはよそう。大体、ユーミアだってすぐ、王妃の座を降りて、責任放棄ではないか。何が、私を奴隷にしたいだ。王妃として責務を果たすのが当たり前のことだろう) 

 バルコニー王はユーミアから言われた言葉にイライラしていた。

 夜だって、ユーミアが望めばバルコニー王は、行くつもりだったのだ。

 (そういや、ラビアに頼んでいた奴で言わなければいけないことがあったな。…言ってはないが、部屋まで取りに行くか)

 と、バルコニー王は部屋出て、ラビア宰相の部屋に行くことにした。


☓☓☓


「ラビアいいか?入るぞ」

バルコニー王がラビア宰相の部屋に行くと、ミセスとラビアが二人で椅子に座り恋人のように寄り添っていた。

「え?」

 と、バルコニー王は、その様子を見て戸惑った。

「!」

「えっ!?」

 すると、ミセスとラビア宰相が長いソファーの上で恋人のような繋ぎ方をし、お互い寄り添っていた。

「ど、どうして二人が…」

「え、あ、あの…」

 バルコニー王が驚いているとミセスはしどろもどろとしていた。

「ラビア宰相に用があったの!」

「ラビアに?」

 バルコニー王は、怪訝な顔をするが、ミセスはそうよ。と言う。すると、

「本当ですよ。バルコニー王」

 と、ラビア宰相が言った。

「ミセス様は正妃になられるので、その相談を私の所にされにきたのですよ」

「そ、そうよ!」

 と、ラビアとミセスは言った。バルコニー王は半信半疑だったが、

「…そうか」

 と、言った。

「もしかして、バルコニー王もラビア宰相とお仕事かしら?」

 すると、ミセスはバルコニー王に聞いた。そして、ああ。とバルコニー王は言った。

「そうなんだ。なら、私出ていくわね!そうそう!バルコニー王。私、何にもわからないんだから、しっかりしてね!王様!」

 というと、ミセスは出ていった。

 そして、部屋にはバルコニー王とラビア宰相、二人きりになる。そして、ラビア宰相はため息をついた。

「突然ドアを開けるなんて非常識ですよ」

 と、ラビアは、言った。それはすまない。バルコニー王が、言った。

「どういうことだ。ラビア。まさかミセスと逢引きしていたのか?」

「まさか。ミセス様は距離感が分からない方なんで、只話すだけなのに引っ付かれていただけですよ」

と、ラビア宰相は言った。

本当にそうなのか?と、バルコニー王はモヤモヤした。が、

「やれやれ。ユーミア王妃に出ていかれてるんですから、しっかりしてくださいよ。バルコニー王様」

「…」

「貴方一人では何も出来ないのですから。私まで居なくなってしまうのは困るでしょう?」

バルコニー王は、手を握りしめた。確かに、ラビア宰相はかなり優秀で、バルコニー王の分まで仕事をする。

其れ故バルコニー王はラビア宰相に異存をして居る所があった。

(…そうだ。これ以上、何か言うと皆俺から離れて行ってしまう…)

 バルコニー王はそのことが怖かった。

 だからいつも強く何か言えなかった。

「で?何の用か説明して貰いますか」

と、ラビア宰相が言ったので、バルコニー王はああ。と言い、ラビア宰相に説明した。


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