2.ラビア宰相
「いつも有り難うございます。ユーミア王妃はお仕事が早いので助かります」
「いえ…」
ユーミアの目の前に居るラビア宰相はご機嫌な様子でユーミアに言った。
「どうしました。なにか気になることでも?」
「…この会議は私だけがする仕事じゃないと思うんですよね」
ユーミアはラビア宰相にそう言うと、ラビアは思い当たることがあるのか苦笑いした。
「…なにか相談があるなら乗りますが?」
ラビア宰相はユーミアにそう言った。
(…いっていいものかしら)
ユーミアはラビア宰相の様子に渋る。しかし、こうやってずるずるとバルコニー王の事を放置しているのは良くないと思っていた。
「バルコニー王のことなのですが、ミセス様に入り浸りすぎかと。確かに愛人と関わるのは仕事の一部かもしれませんが度が過ぎているのでは?」
「やはり、その事ですよね」
ラビア宰相は苦笑いした。しかし、
「確かに、ユーミア王妃の言うこともわかります。でもそれはミセス様の仕事ですし、それを奪ってしまうのは良くないと思うのですよ」
と、ラビア宰相は言った。ユーミアはその事にがっかりする。
(やはり、この人もそうか)
ユーミアは彼に対してそう思った。
「でも、それで、ユーミア王妃が悲観することはないのです。一時期の感情だと思いますし、いつかバルコニー王も見てくれますよ」
ユーミアはラビア宰相の言うことに黙ったままだった。すると彼女は、
「…わかりましたわ。お時間とって頂き有り難うございます。それでは」
と、ラビア宰相に言い、ユーミアは部屋から出ていった。




