18.追放
ラビア宰相は汗をかきながら先王の元に行った。
「ラビア。約束通り君は王宮から追放だ」
「………」
先王は自室の椅子に座りながら告げた。
もう先王はラビアの失態を知っており、無表情で先王はラビアの様子を見ていた。
ラビアは青い顔をする。
「チャンスを下さい!」
「…チャンスは無理だ。ラビア。君ではもうこの案件は撤回できない。…ミセスを使って、他国の王を囲ったようではないか?それで他国の王に危害を加えただろう?」
「それ、は…そんな事は当たり前だ!先王様だって、ミセスを愛人にすることを許可したではありませんか。なら王妃として、彼を囲うのは当然だ!?ならば、先王も同罪だろう!?ミセスを愛人にすることを許可をしたのだから」
「…ああ。確かに私はミセスをバルコニーの愛人としての役割を果たしてもよいと許可を出した。しかし、それは、王の子を産み子孫を繁栄させる為だ。にも、関わらず、ミセスは勘違いをし、役目は果たさず、財政を使い尽くす。それにも関わらず他国の王に危害を加えた。いいか。彼女は負石があるのだ。しかし、まず、その責任を取るのはラビア君だ。君が彼女をこの王宮に入れただろう?それは分かっているか?」
「……」
「…他の行き先も用意しておく。…君にとって悪い条件ではない所に次は行って貰う。それだけだ。ラビア君は何故この城から追放されるか考えて欲しい」
と、先王は言った。
「はっ。理由なんて…。」
と、ラビアは先王の問い掛けを考えたが、何も言えずにいた。すると、
「ちっ!このクソジジイが!ふざけるな!そんなにクラウン家が優秀か!?自分の保身が大事なだけだろう!?」
と、ラビアは激高する。
「そうか。ラビア。君は我々が、君が邪魔で追い出そうとしか思っていないのだな」
すると、
「…では出ていくと良い。…後は他の者に君の事を頼むよ」
と、先王はそれだけ言った。
×××
ラビアは意気消沈な状態で廊下を歩いていた。
「何故だ!?何故私がこの王宮から出ねばならないのだ!」
と、ラビアは、怒り狂った状態で歩いていた。すると、
「ラビア!!」
「…ミセス」
すると、ミセスがラビアの元に寄ってきた。
「ど、どうだったの?先王様は?」
「いや、もう良い」
「ラビア?」
「…お前の事などもうどうでも良い。この役立たずが」
「…え?」
「私がこの王宮から追放されるのはお前のせいだ」
ミセスは、ラビアの突然の言う事に困惑した。
「ま、まだまだよ!まだ先王様に言ったら…」
「一度失った信頼は二度と元には戻らないのだ」
「……」
ミセスは顔面蒼白でラビアを見る
「お、お願い!!又頑張るから!お願いラビア私を見捨てないで。だって貴方が私を拾ってくれたじゃない?」
「知るか。私の前から消えろ。クズ」
と、ラビアはミセスに吐き捨てた。すると、ミセスは廊下で座り込んだ。
そんな様子をみずに、ラビアはミセスの元から去っていった。




