17.ミセスの政務
「…どういうことだラビア。何故ミセスを連れて行く?」
ミセスがバルコニー王を連れてくると、バルコニーはラビアに怒る。バルコニー王はミセスを連れて行く事に反対したのだ。
「俺だけで良いだろう?ミセスを危ない所に連れて行くなんて」
「ミセス様も王妃なのですよ?きちんとした役目を果たさせなければ」
「……」
バルコニーはラビアの言う事に眉を顰めた。
「大丈夫よ!バルコニーそんな心配しなくても!」
と、ミセスはバルコニー王に言う。
「あたし可愛いからいけるわ!」
と、ミセスはバルコニー王に言った。
☓☓☓
結局、ラビアとミセス、バルコニー王、3人で再び、シリスの拠点に行き、アラブと話すことになった。
「…ラビア宰相。何故2人を連れてきた」
すると、アラブと一緒にいるシリスは、剣幕した表情でラビアを見た。
「国の行く末を決めることなので、3人で話をした方が良いと思いましてね」
と、ラビアは話す。
「貴方がアラブね。私は初めましてかしら?私はこの国の新王妃!ミセスよ。宜しくね」
と、ミセスは言った。それにアラブは宜しくお願いしますと言った。
「…王と王妃まで来られるとは」
と、アラブは驚いた様子だったけれど、まあ良いです。とアラブが言った。
「お二人共、ラビア宰相から話は聞いているでしょうか?」
「……?」
「ああ。聞いている」
すると、バルコニー王は聞いていると言って、ミセスは何のことか分からない様子だった。
「だが、簡単な話じゃないか。今までどおり、交易を続けてほしい。俺からはこのとおりだ」
と、バルコニー王は頭を下げて言った。
「…成る程。でもそれは、その宰相様に聞いて頂きますか?」
と、アラブに笑いながら言った。バルコニー王はラビアを見る。
「…何を言ったんだ?ラビアは?」
「あれ?それはご存知ないのですか?ラビア宰相は、私の国とは交易をしないと仰ったのですよ?たかが小国に投資することなんてないと」
「…そうでしたね。しかし、ここはやはり、宰相の私より王が判断した方が良いと思ったので」
「…ああ。貴方は責任逃れがされたかったのですね。…本当、言ってることが2点3点と変わられるますね。ラビア宰相は」
すると、アラブはラビア宰相を見た。ラビア宰相は動じず薄ら笑いをするだけだった。
それに、バルコニー王はしどろもどろとしていた。
「…バルコニーどうするんだ?」
「え?」
すると、シリスはバルコニーに言う。
「お前は王だろう?…ラビア宰相がお前が決めても良いと言っているんだ。今後この事もバルコニーに任せると言っている」
と、シリスはバルコニー王に言った。
それに、アラブはバルコニー王を見る。
「では、私はこれからバルコニー王とやり取りすることで良いですか?バルコニー王様」
「…ああ」
と、バルコニー王は小さな声で言った。それにアラブは眉を顰めた。
「…なんか頼りないですね。しっかりしてくれませんか。その代わり、今後ラビア宰相を一切交わさず私と貴方で直接やりとりをしたいのですが?その覚悟はおありで?」
「…覚悟?」
「ええ」
すると、バルコニー王はアラブの言葉を繰り返した。すると、バルコニー。とシリスが言う。
「…バルコニー、俺も手伝うから。…アラブとの交易をやってはくれないか?…俺は、それがバルコニーが王として歩むことの一歩だと思うぞ」
「………」
と、シリスはバルコニーに言った。すると、
「…ああ。ラビア宰相が何を言ったか知らないが、俺から、失礼をお侘びする。申し訳ない…。だから、又俺の国と交易をしてくれないだろうか?アラブ王。…俺からはこの通りだ」
と、バルコニー王は頭を下げて言った。
「…わかりました。では、又改めて貴方の城に訪れ、又、この件を進めましょう」
「ああ。本当にすまない」
「いえ。では、シリス様、行きましょうか」
「…そうだな。ここまで来てくれて有難うアラブ」
「いいえ」
「いえ!ちょっと待ってアラブ!」
すると、ミセスが沸いて出てきた。
「ちょっと2人で話さない?アラブ」
「は?」
「……」
すると、バルコニーは突然のミセスの提案には?と良い、言われたアラブは黙った。
「あら?どうしたの?アラブ?私の言うことが聞けない?」
ミセスはアラブに対してそのような事を言う。
「おい、ミセス!何言ってるんだ…もう話は終わっている!良いだろもう」
「え?でも私、話がしたいわ?私、新王妃なんだし」
「それは…」
「…私と貴女が2人で話すことに何か、メリットでもあるのでしょうか?」
と、アラブは笑いながら言った。
「それは、2人で話せば分かるわ?でも護衛はつけないで頂戴?秘密のお話をするから。シリス様もいないでほしいの」
と、ミセスは言う。
「……」
シリスとアラブは二人で目を合わせた。
すると、
「…わかりました。では貴女と2人でお話ししましょう。このテントで他の方は出ていって貰えますか?」
「ええ!わかったわ!有難う」
「…大丈夫なのか?」
「はい。相手は女性ですし」
と、アラブは言った。
「近くで待機している」
と、シリスは、アラブに伝えた。
☓☓☓
シリスとラビアとバルコニー王はミセスがアラブと話す為、先程まで話していたテントから出た。
すると、突然バルコニー王はふらつき倒れる。
「バルコニー王様?」
「おい、バルコニー!しっかりしろ!」
シリスは、突然フラついたバルコニーを支える。
バルコニー王は具合が悪そうでその場に蹲る為、シリスはバルコニー王をテントに
「どうしたんだ?バルコニー」
「はあ。しっかりしてくださいよ。バルコニー王様」
と、ラビア宰相に言った。それにシリスは睨みつける。
「おい。ラビア宰相。何だその言い方は?」
「はい?」
「仮にも、バルコニーは王でありパートナーだろ?それに対し労いというものはないのか?」
「…ああ。そうでしたね」
すると、ラビア宰相は白々しく言う態度にシリスは不快感を顕にした。
「ラビア宰相、貴方はそれがやはり本性か?本当は相手の事など何とも思えないような人間性を貴方は実際持っているだろう?」
「……」
ラビアは、シリスと目を合わせる。
「ふん。貴方なら、この王がどれだけ役に立たないかわかる筈」
と、ラビアは言った。シリスはそれに苦々しくする。
「…役に立たないと決めつけているのはお前だけではないか?それならば、先程のラビアの失態をカバーしたのは誰だ?…バルコニーが居るからだろう?ならば貴方はバルコニーに助けられた。それなのにそのことすら貴方は分からないのか?」
「……」
「役に立たないと言うのではなく、お互いどう動いて貰うか伝えるのが、宰相の役目だろう?…お前は只バルコニーを奴隷にし、そうやって責任だけ押し付けて自分は、トンズラで後は他人の所為して、起死回生はかってるだけだ。それが貴方の結果なだけだ」
そう、シリスは追求した。ラビア宰相はこれ以上何か言うと、墓穴を掘ると思い口を閉じた。
すると、
「ぎゃああああ!」
突然アラブの叫び声がテントから聞こえた。
「な、何だ…?」
「アラブ!大丈夫か!?」
急いでシリスがテントに入ると、アラブとミセスの服装が乱れていた。
「こ、この方が、いきなり…ナイフで私の服を破いたのです…」
と、アラブはミセスの事を指差しながら言った。
それにシリスはミセスを見ると、確かにナイフを持っており、アラブの方を向けていた。
「護身用のナイフを所持していたんだな。ミセス王妃どういう事だ?」
すると、ミセスは唖然としてたけど、アラブを睨み付けて言った。
「何よ!男ってこういうのが好きなんでしょ!?私が股開いてやってんだから大人しく従順になりなさいよ!?」
すると、その場でシン…と、場が凍った。
「え?」
と、ミセスは言う。
「ど、どうしたの?」
すると、アラブは冷ややかな目でミセスを見た。
「な、何その顔!?」
すると、アラブは立ち上がると、テントの外に居るラビア宰相を見た。
「ラビア宰相。交渉は決裂です。全く一国の王妃が犯罪に加担するなど正気の沙汰ではない!今後一切、私の国に関わらないでください」
と、アラブは怒り狂う。
「なっ」
「えっ!?」
「いや、ちょっと、…では交渉は決裂という奴ですか?それは…」
と、ラビアはアラブに擦り寄った。
「そ、そうよ!ごめんなさい…謝るから…」
「触るな!下賤な人間め!」
すると、触れようとしたミセスにアラブはカッとなった。
「この事はシリス様を通じて先王に直訴する!覚悟しておくんだな」
「な、なんで?なんで?」
「それすら分からないのか!王妃の癖に。善悪の判断くらいしてろ!」
そういうと、アラブはシリス様、そういうことなのでという。シリスは諦めのようなそのような表情をした。
「…俺から言う事は何もない。これが結果だから」
「え、い、いやよ!ごめんなさい!シリス様!言わないで!お願い!」
「…それは先王が判断する。以上だ」
大丈夫か?アラブ?というと、アラブは返事し、シリスはアラブを別のテントまで連れて行った。




