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[ 完結長編]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜  作者: コマメコノカ@女子・女性向けWEB小説家・23時投稿


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11.シリスとの食事

 ユーミアは、ユーミアの実家に行き、シリスと食事を取ることにした。ユーミアはシリスを実家の邸宅を案内する。

 その後、ユーミア、ユーミアの父、シリス、ユーミアの母とで食事をとることになった。

 食卓には先にユーミア父と母が待っており、ユーミアの実家の案内が終わった後、ユーミアとシリスが訪れた合流した。


「いやあ。シリス君、立派になったな。中々会えないから、君が此処に来てくれて嬉しいよ」


 と、並べられている食事をつまみながら、懐かしむようにユーミア父は、言い、有難うございます。と、シリスは言った。


 昔から、シリスは、ユーミアとバルコニー王が昔から婚約をしていたせいで、シリスも付き合いがあり、ユーミア父はシリスの事を昔から知っている。それに、ユーミア父も、元々外交官として働いている過去を持っている為、シリスとは仕事の付き合いとしての交流もあるのだ。


「ここでは特に、仕事の話をするわけではないから、気軽に腹割って話そう」

「ええ」


 と、シリスはユーミア父の言うことに返事をした。



「普段、王都に来ないが、バルコニー王の事で王宮に来るようになっているのだろう?」

 と、ユーミア父が言った。

「…まあ。しかし、困っている事があるので、個人的には早く戻りたいのですが…戻るに戻れない」

 シリスは、はあ。と、溜め息をついた。

(…ああ。バルコニー王の事ね)

 と、ユーミアは思った。

「…昔は、あやつも良い男だったけどなあ。人情みがあって、人の意見を聞いていたようなタイプだったのだが」

 と、ユーミア父は呟く。

「…ユーミアの前で聞くのは悪いが、バルコニー王は今どうなんだ?」

 すると、シリスはユーミアを見た後、今ですか…と言う。

「大丈夫ですよ。シリス様。堂々とおっしゃられて」

「…ユーミアが言うなら…。今ですが、私が補佐してるという状況ですかね」

「ラビア宰相がいるのにか?」

「…バルコニーはラビア宰相にあまり頼りたくないという感じなので、私が、城に居るのを幸いと思い、結構な仕事を振ってくるのです」

 と、シリスは言った。

「そりゃあ、帰るに帰れないな…」

「まあ…ユーミアが苦労する理由がわかりました。…こんなになるまで放ったらかして本当にすまない」

「いいえ。大丈夫ですわ。…言っちゃ悪いですが、今はもう関係ないですしね…。だけど、王妃を降りて良かったこともありますの…。私が、特定の施設を見学にいけば、その施設は王妃のお手付きだなんて言われますし。…でも、今は私が、直接運営しているので、そんな事がでませんの。元王妃がなんだかんだとは言われますが…。現役時代程ではありませんわ。…まあ、ある意味政務から逃げたので、それが、気がかりがないとは言えませんが…」

「そうか…。まあでも、今が幸せならそれでいいよ」

「シリス様…」

「まあ、世相は大分荒れてるけどな…」

 と、シリスは言った。

「読みましたわ。新聞」

「やはり、ユーミアが居なくなって、不信感を募る所はあるようだな。」

「…はい。分かってます。私を批判する声もあります。…でも、そもそもミセスは公認の愛人で周囲に認知済みだったから、ある程度の問題はありませんでしたわ」

「…そうか…」

「これからだ。ユーミア。まだわからないぞ」

 すると、ユーミア父は真剣な表情をする。

「…そうですわね。…でも、それでもバルコニー王はミセスを選ぶようですもの。こればっかりは仕方ありませんわ…。それでお互い拗れていって爆発したら、何れどうなるか分かりませんもの」

「………」

「でも、これから私のやることも、国民の皆様に認めて貰わなければ…」

「そうか」

「でも、私、今凄く幸せなのです。昔は何かの奴隷のような感じでしたが、今は自分の意思で何かを、成し遂げようとしてて、それにとても居心地の良さを感じますわ」

「…そんな感じはする。孤児院の経営も幸せそうにしてるしな」

 と、シリスはユーミアに向かって微笑んだ。

「好きなように生きればいいさ」

「…有難うございます」

 と、ユーミアは言った。

「…そういえば、シリス様は今何に困っていらっしゃいますの?」

「ああ…。それが、最近郊外の方で、怪しい動きをしている…暴動の準備をしていると噂で聞いててな。それで、俺が直々に向かって対話しようと思っているんだが、中々王宮からでられないから、その対処にいけないんだ」

「…それ、私のせいでは?」

「……」

 すると、シリスは目を逸らした。

「やっぱ、そうなのですね…。でしたら、私に任せてくれませんか?」

「ユーミアに?」

「私も責任とって、その方達と話し合いをしにいきます」

「…いや、でもここから遠いし、危険だ。」

「大丈夫ですわ。…私はもう王妃ではありませんし。それに、私の責任だと思いますもの。自分でケリをつけに行きます。…どう思います?お父様」

「そうだな…。護衛をつけて行ってみても良いと思うが、どう思うかね。シリス君」

「…それは…」

「…孤児院の経営は母に任せよう。シリス君。ユーミアを是非行かせてくれ」

「…なら、私と行きましょうか」

 と、シリスは言った。

「そういえば、シリス様は妻子や婚約者いらっしゃいませんでしたっけ?」

「…俺は、独身だ。少し前婚約していた人はいたが、破談になった」

「そうだったんですか…」

「…まあ、大丈夫なら。でも、気になるから何人か自分の部下も連れて行くし、ユーミアも、自分の信頼できる護衛を連れてきて貰えるか?」

「わかりましたわ」

「王宮のことは、シリスの代わりにクロード家の秘書を派遣しよう」

「…有難うございます」

 と、ユーミアはシリスと共に辺境へ行くことになった。





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