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ロングヘアーとショートヘアー

私の名前はもとやきはるか。5歳。はやぶさ幼稚園たんぽぽ組。

私は黄緑の着物を着た男の子と一緒にいた記憶がある。

ある日、パパとママが私を迎えに来て男の子とはしばらくお別れになった。大きくなったら会おうと男の子は言った。

パパとママは私を連れて、知らない建物にはるのちゃんを迎えに行った。

私ははるのちゃんと姉妹になった。


クリスマスの夜にこっそりと寝たふりをしていたら、サンタさんがプレゼントを持ってきた。私とはるのちゃんがサンタさんに書いた手紙を忘れて帰ろうとしていたので、「サンタさん、手紙を忘れてるよ」と声をかけた。サンタさんは私の方を見て、「おお…」みたいに言って、手紙をポケットに入れた。

「サンタさん私にもプレゼントを配るのを手伝わせて!」

帰ろうとするサンタさんにそう言うと、サンタさんは黙って私をそりに乗せてくれた。

トナカイさんも2匹いてサンタさんや私やプレゼントを乗せて、元気に空をかけていった。

それから、沢山の子供達のところに行ってプレゼントを配った。

でも、もともとプレゼントが置いてあったりもする家もある。

「もう、プレゼントが置いてあるよ。」私がそういうとサンタさんは、

「それは、目に見えるプレゼント。僕が配っているのは目に見えないプレゼントだよ。」

「目に見えないの?」

「僕からのプレゼントは見えない子のほうが多いかな。」サンタさんはそう言った。

「目に見えないの?変なの。見えないプレゼントよりも、見えるプレゼントの方が良いな。」

「まあね」

サンタさんはそう相づちをし、次々に子供達にプレゼントを置いた。もともとプレゼントが置いてある所にもう1つプレゼントを置くのだから、合わせて2つ置くことになる。

空には他にも沢山のサンタさんがトナカイさんといた。

お友達の秀紀ひでき君のところにも行った。秀紀君は寝ていて枕元には既にプレゼントが置いてあった。もちろんそこにもサンタさんからのプレゼントを置いた。


目を開けると、朝だった。私のプレゼントは2つあり、1つは髪をとかす可愛いオレンジ色のくしだった。私は髪を伸ばしているから嬉しい。もう一つのプレゼントも開けると、それは虹色のくまのぬいぐるみだった。

私はお人形さんが、どうしてかわからないんだけどすごく怖くて、人形は持っていない。そして、そのくまさんは動き出して話し出した。

「僕は君の守り神のくまお。よろしくね。」

「よろしく。私は、はるか。」

ママやパパやはるのには“くまお”が見えないみたい。


私の名前は、もとやきはるの。5歳。はやぶさ幼稚園、たんぽぽ組。


私はクリスマスプレゼントに絵本をもらった。『はくちょうのみずうみ』という本だ。この話が好きなので、すごくうれしかった。

前に幼稚園で先生がみんなにはくちょうのみずうみの本を読んでくれて、それをパパとママに話したり、クレヨンで絵を描いたりしてはるかちゃんにみせた。

このお話の好きなところは、おうじ様はおひめさまの顔だけしかみていない。それでまんまと悪魔にだまされたところだ。最後はおでっと姫はおうじと結婚して終わるんだけど、

わたしは白いドレスの、おでっと姫というおひめさまは、悪魔と結婚する方が良いと思った。

そしておうじ様は黒いドレスのおでぃーる姫と結婚させたい。

家で、おでっと姫と悪魔が結婚する絵と、おでぃーる姫がおうじ様と結婚する絵をたくさん描いていた。


私はパパやママやはるかと暮らすまでは、顔が自分と同じ人がたくさんいる所で暮らしていた。

みんな同じ顔なので、みんな同じだと思われて世話されてきた。前の私の名前は26ばんだった。

でも、同じ顔でも、わたしはわたしだ。

わたしは長い髪だったが、みんなとおなじが嫌で、ママに頼んで、すごく短くしてもらった。変になっちゃったので、髪を切るお店に連れていってもらった。


ある日寝る前にプレゼントがもう一つあった。はるかは、それはサンタさんからの目に見えないもう一つのプレゼントだといった。

あけると、黒いくまのぬいぐるみが入っていた。とても可愛くて抱きしめた。くまは話し出した。

「僕はくまたろう。君の友達。」

くまたろうはパパやママやはるかには見えなかった。









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