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帰宅、そして準備

かなり短いです。時間がないんですよ……。


 私は屋敷を出て、馬の手配をするために王城へ向かった。王城の貸し出しカウンターという場所があるのだが、そこで様々なものの貸し出しが行われている。剣だったり、人員だったり馬だったり…。たしかにここは便利な場所だが、私はあんまり使わない。


 なぜならそのクオリティーが低いから。


 やっぱり貸し出されているものなだけあって物が雑というか、疲弊しているというか。とにかく質が悪い。だから私は貸し出しサービスは利用せず、いつも暗殺者師団で借りることにしている。

 まあ嫌な話、私はあの場において1番偉い立場にあるのである程度は融通が効く。なのでいい馬を借りることができるし、時間も短くて済む。

 要するに、権力の濫用…ではないけど、利用できるものは利用する主義なので私の信念には違反してない。

 

 暗殺者師団が保有している中で早い馬を3頭借りて、王城を後にした。


 実は、私は個人所有の馬を持っている。しかもかなり早い馬を。けど自分だけ自らの馬を走らせるのは主様の面目が立たないし、申し訳ない。

 というかスフィアは馬を持っているのだろうか。一応は本部勤務の経歴があるので給料はよかったはずだが…馬は高いからな。多分馬車の本体と同じぐらいの金額が1頭あたりする。


 私は師団長に昇進した時にもらった馬をそのまま使っているが、多分この世の中でもかなり早い。少なくとも私自身は私の愛馬より速い馬を見たことはない。


 ちなみに、馬の寿命は20年ほどだが、それはあくまで生きている状態のことを言う。死んで骸骨馬となった個体は寿命はなく、性能も向上している。まず馬の肉体がなくなり骨だけになったため体重が軽く、足が速くなるし、さらには死霊は基本魔力感知がされにくくなるため敵からの索敵に引っかからない。つまり、移動が速くなり尚且つ敵に狙われにくくなる。素晴らしいね。


 …まあ強いて言うなら存在の維持とそもそも数が少ないという欠点があったりするのだが。それは現状は大きな問題になっていないからいいだろう。


※※※


「ただいま戻りました。荷物の準備はできましたか?」


 主様の部屋に入ると荷物はきれいに片付いていた。


「うん。私はできたよ」


「…ということはスフィアは?」


「まだだ。ヴィエラ様の荷物多くないか?自分の分を準備する時間なかったんだが」


「まあしょうがないですね。仮にも王族ですし、持っていくものも多いのでしょう」


「仮にもってなんだ仮にもって。私は歴とした王族ですー!」


 頬を膨らませて怒ってくる。


「王位継承権についても特に話していないんですから実質凍結でしょう。そもそも主様は王位を受け継ぐつもりなのですか?」


「人間を滅ぼせればなってもいいけど、それまでは保留かな。というか今はそんなこと話したくない。将来のことなんてその場で決めればいいじゃん。


「それもそうですけど…。まあ人の人生にとやかく言うのはあまり良くありませんね」


 視線を主様から話し、スフィアに向ける。


「……で、スフィア。準備は終わりましたか?今日中に終わらせなければ明日の朝に発つので間に合いませんよ」


「そうだけどよ…。寝るまでには終わらせとくからヴィエラ様とフィニは先に風呂でも入っててくれ。その間に準備しておく」


「わかりました。主様、お風呂場へ行きますよ」


「はーい」


「じゃあ私も自分の部屋にいるから事があったら呼んでくれ」


「はい。ではこれで」


 そう言って私たちは主様の部屋から出て主様と私はお風呂場へ、スフィアは自分の部屋へと戻っていった。



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