フィニの過去
短くてすいません…。前回切るところをミスった…
思い出される、あの日の光景。
「はい。せっかくなのでその話をしましょうか。あれは…いつでしたかね。もう数十年も前の夏の日だったと思います」
あまり思い出したくない苦い思い出だ。
「私はとある建物に潜り込み、組織のボスを殺すことを命じられていました。しかしその途中で衛兵に見つかってしまったんですよね。数は50ぐらいでした」
「50人も?」
「はい。それほど危険で大きな組織だったということです。私はもちろん衛兵を皆殺しにしたんですけど、その方法があまりにも残虐だと一部で噂になってしまいまして」
「具体的には?」
「…よく聞けますね。かなり残虐ですけどいいのですか?」
「うん、大丈夫。私はただフィニのことが知りたいだけだから」
「それならいいですけど……。なるべく口外しないでくださいね?」
「分かった。名にかけて誓おう」
「……殺し方と言っても言葉にしてみるとそう気持ちの悪いものではありません。ただ少し大きめのナイフで四肢を切り裂いたり、素手で内臓を破裂させたりとか。1人1人の死に様をみるとそこまでなんですが…50人分の死体が部屋中に散乱してしまいまして。お陰で私も知らない人の内臓や血で汚れてしまいました」
「なるほどね…。そういうことからフィニは『赫の暗殺者』って呼ばれるようになったんだね」
「その二つ名は恥ずかしいですよ……。だいたい、さっきの状況はしょうがないでしょう!衛兵に囲まれて、最短で人を無力化するには四肢を切断するのが1番なんですから」
「確かにそうだけどさぁ、そもそも一般人は四肢なんてそう簡単に切れないんじゃないの?骨とか筋肉とか結構太いし」
「まあそれは感覚と慣れで……」
「ん?今慣れって言った?」
「気のせいです」
「慣れってことは何回もその方法で殺してきたってことだよね?」
「気のせいです。聞き間違いを起こすなんて、もうお疲れなんじゃないですか?早く寝たほうが身のためですよ」
「も〜、誤魔化さないでよ」
「誤魔化してなんかないですよ」
笑顔で応える。
「………わかったよ。この話はまた今度ね。フィニ、今日もお疲れ様」
「はい、おやすみなさい。主様」
そう言って私は部屋から出て行きホッと息をつく。
危ない、うっかり殺しのコツなどをいうところだった。主様にはまだ早いのだ。今は私という護衛もいるし、主様が自らの手を汚すことがないように祈っていよう。
「うー……」
フィニの過去に関してはもう少し詳しく話す回をもうけようと思っています。