004 すごい一体感を感じる
俺がいるここは、木々が生い茂る森の脇にある平地。何せ動けないので、初期位置のままなのだ。
さて、改めて周りを見渡してみる。
地面の上、数センチの高さに5、6個ほどの大小泥団子が浮いている。森の中にもいるので、もっといるかもしれない。
横の湖の上にも同様に水の玉が7個ほど浮いている。湖は意外と小さめだ。
やや遠くの溶岩滲む山の上あたりにも、火の玉が浮いているようだ。こちらは4個ほどか?正直遠くてよく分からん。
そして空を見上げると、緑っぽい玉がそこそこのスピードで飛んでいる。見える範囲で3個ほど。
あれらは全部俺のお仲間なんだろう。火、水、風、土の4属性だな。うむ、王道。
ところでこの「見る」という行為、ペペ氏いわく、自分の魔力を空気中の魔素に干渉させて情報を得ているとか。
じゃあ魔素が無い場所に行ったら天空のムスカ状態じゃんって言ったら、よく分からないけど下界にそんな場所は無いですと言われた。
うーむ、魔素なんてイマイチ感じられないんだけど、何か自動的に機能しているっぽい。
しかし魔素ねぇ。
空気中に漂ってるってんだから、要はそれをダイソンよろしく吸引しまくればいいってことよね。
どうにかして魔素を知覚できればなぁ。狙って魔素を吸引できれば、効率的に成長できるはず。
さすがに何もできず10年はちょっときついよ。
とりあえず俺の厨二的なシックスセンスを頼りに、魔素を感じようとしてみる。
ホアアァ…考えるな、感じるんだ。偉い人も言っていた、やればできる!と。
するとどうだろう、何だか体に奇妙な感覚を感じる。
何か…なんとも言えないムズムズしたものが…。下の方…そう、主に尻のあたりに感じるのだ。
いや俺球体だから尻っていうのも変なんだけど。魂的に尻のあたり。地面と接触してるとこ。
ググッと尻に意識を集中してみる。
むむ…
ぐむむ…?
おお、な、何と…こ、これは…!
感じる…
すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。
魔素…?なんだろう…流れてきている確実に、着実に。
尻を通して、大地から流れてきている力の波動を感じるのだ。そして、その流れている力は、尻から少しずつ確実に俺の体に入ってきているのだ。
これが魔素…なのだろうか。
尻から体に入った魔素は、何やら温かいエネルギー的なものに変わっていくのが分かる。きっとこれが魔力なのだろう。
やった…やったぞ!早くも魔素を感じられた!それどころか、そのままチューっと吸収にも成功だ!やったねたえちゃん!魔力が増えるよ!
しかし尻を通して感じ、何となく分かったことがある。
この魔素、おそらく大地から染み出すように上へ向かって流れているのだ。
そして地面から離れれば離れるほど、薄くなっていくようなのだ。
ん?じゃあ何で他のやつらって空に浮いてるんだ?相当魔素ロスしてね?
考えてもよく分からんので、そこのところは今度ペペ氏に聞いてみよう。
とにかく、地面に接してた方が効率良さそうだし、飛べないのもまぁ逆によかったか、なんてポジティブに考えておく。
そして、その日俺は一日中尻から魔素をチューチューし続けた。
そして次の日。
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名前:ー
種族:小精霊(土)
魔力値:11
マナ値:ー
スキル:土生成、言語、異界神の加護
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1日で魔力10増えちゃった。
ペペ氏は10年くらいで魔力2000が目標って言ってたから、計算すると…
普通は2日で魔力1ちょい増えるくらいか?
マジか…チートすぎだろこれ。
色々やってみたんだけど、どうも尻からしか効率よく吸収できないんだよね。何故か分からんけど。
どうやら俺の尻はチート仕様だったようだ。あ、もしかして異界神の加護ってこれ?尻でエネルギーを感じる神って何ぞ。
というかこれ、一年も経たずに軽く2000超えるよね?どうしよう、過剰に吸い続けてたらお腹壊しちゃうかな。
でも精霊だしな〜。魔力生命体っぽいし、魔力は強さに直結しそうだよな。過剰魔力で無双とか、夢膨らむ膨らむ。
とりあえず行けるとこまで吸収してみよう、と結論を出した俺。
限界を感じたら尻からの吸収をやめれば良いのだ。完璧な作戦だな。
迷いは晴れた。、
とにかく毎日、全力で尻から吸い込むぞ!
それじゃ今日もいっくぞーー!
ハアァアァーーッ!!
ギュイギュイチュミミミーーン!!!
そうして一年の月日が流れた。
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名前:ー
種族:小精霊(土)
魔力値:3612
マナ値:ー
スキル:土生成、言語、異界神の加護
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俺の体は直径3センチくらいから、30センチくらいまで膨れ上がっていた。




