日常
宇宙で暮らす少女が地球の少年に恋する的なそう言うやつです。少女はとりあえずディストピア的なところに住んでいてひょんなことから地球に行ってしまいます。そしてそこで暮らしていた少年と恋に落ちる感じです。この小説は書き直すかもしれません。恋愛なんてしたことないので恋愛シーンが書けるかどうか不安です。とりあえずアニメ見てきます。
授業中、窓の外を見ているとコロニー外窓の向こうに白く輝く流星が線を描いて遠くへと飛んでいくのが見えた。
「ねぇ!ユリ!流れ星が飛んでるよ!」
後ろの席に座るマキが私の肩を叩きながら言った。
「キレイだね」
私は小さくそう答える。
休み時間になり教室を出て私とマキ、そしてレイは中庭で昼食をとった。
「ナガノのやつマジでウザイ〜!スカートの丈なんてどうだっていいじゃん!」
マキは中庭に向かってる途中ナガノ先生にスカートを短くしたことを注意されたことを愚痴っている。
レイがマキに続けて言う。
「なんか新しい校長が来てからちょっとだけ校則が厳しくなったよね〜」
確かに新しい校長が来てから少し校則は厳しくなった。校則だけじゃない、日常生活でも治安が悪化してきて憲兵隊の数も増えたような気がする。おまけに中央からの配給も少なくなってきた。だけど周りの大人たちもテレビも何も言わない。
「まぁ私たちの学校が今まで校則緩すぎたってのもあるけどね〜」
「にゃ!そうなの?」
「そうだよ〜ねー!ユリ!」
配給栄養補給剤を吸っていた私にいきなりレイは話を振ってきた。
「え?!…あ、うん。周りの学校だと私たちA級臣民は将来軍とか政治家になることが決まってるからそれなりに厳しいらしいよ」
「そうだったのか…ならこの学校に来てよかった〜命拾いした…」
「マキは厳しいのダメだからね〜」
レイは優しくマキを撫でながらそう言った。
5、6時間目の授業が終わり放課後、3人と帰っている時だった。マキが授業の時に見た流れ星のことについて聞いてきた。
「ねぇねぇ!ユリ!流れ星見た時なんか願い事した?」
「いや、何にも願っていないけど…」
「私ねいいお母さんになれますようにってお願いしたんだ!子供を産んで一緒に暮らすの!」
その言葉にレイは驚いた
「マキ子供作るの?!」
うん!とマキは元気よく答える。
「どうして?子供産むなんてリスクしかないじゃない。死んじゃうかもしれないのよ?卵子だけ嬰児生産所に渡して作って貰えばいいじゃない」
その言葉にマキは首を振った。
「いや!自分で産むの!自分で産むことに価値があるんだから!」
マキは得意げに言った。気になって私も「何故?」と聞いた。そしたらマキは
「私のお母さんは私のことを妊娠して産んでくれたんだ〜!それでね!私にはよくわからないけど特別な感情が湧き出てきたんだって!だから私もその感情に触れてみたいの!」
出産は死と隣り合わせの行為として近年では嬰児生産所で赤ちゃんを作ってもらうのが主流なのだがマキが妊娠で生まれたと知って驚いた。途中で私たちは別れ、コロニーの中が美しくオレンジ色に彩られていくのを見ながら家の扉に手をかけた。