表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

3話 悪役に会いに行きます。

ふう。お城の周りにこれたはいいものの……守りが頑丈だなここ!?下手にいけば…うう、このことを想像するのはやめておこう。でもどうすれば…

「アレクシア、守りが頑丈で困っているんでしょう?」

ウワァ、そうだったこの人感情とかわかるんだったよ。強すぎ。

「こういうときは何か別の生物になれば……!」

ぼーん!

おっ、これは水晶蝶々じゃないか!これならばれにくいかも。

「すごいねエーキ!簡単にできちゃったじゃないか!」

「いやあ、実は結構魔力を使うのよねこれ。今回は小さいものだったから大丈夫だったけれど…」

まあ、エルフは生まれつき魔力が高いもんね。いいなあ、魔力たくさんあって。

「よし!ここからあそこの入り口まで飛んでいこう!」

「そうよね、一刻も早く他の種族も助けなきゃ。」

「じゃあレッツゴー!」

私は勢いよく飛び上がった。そしてそのまま、城の入口の門の前へ。そこには警備兵が二人立っていた。しかし私たちは蝶々になる魔法を使っているため、私たちの姿は見えていない。

「おい、交代の時間だぞ」

「ああ、わかった。」

私とエーキはその会話を聞き、はっとした。まさかあの声は…ルイスじゃないか?

ルイス…どういう感じにしたか覚えてないな。まあいいや、飛んでいくぞ!ばっ!!!

「待ってアレクシア!」

えっ、何?なんで止めんの?

「このまま行ったら捕まるんじゃ……」

「えっ?そんなわけないじゃん!だって今誰もいないし。」

「違うの、ルイスはものすごく目がいいの。このまま行ったら間違いなく見つかるわ。」

うーん。でもどうしたらいいのかな?あっ!

「エーキ、ちょっと案があるんだけど。」

「何ー?透明化だとバレるかもしれないよ。」

「いいや、違う案だよ!ルイスって食べ物に弱いよね。」

「え、ええ。でもなぜそれを…?まあ、最後まで聞いてみましょうか。」

その案とは……………ルイスを食べ物で釣るという案である!!!

「こう…私の魔力とエーキの魔力を合わせれば、きっとすごい量になるでしょ?だからその状態で、極限まで透明化魔法をかけるの。それで食べ物を出して…」

「ルイスを釣るのね!いいじゃないの!でも、釣るってどういう風に?」

「そこはまだ秘密!とにかくやってみよう。」

「わかったわ。まずは透明化ね!」

《双透明化》

おお。これは見えないんじゃないか?

「これはすごい…!完全に見えなくなってる!」

「よし、これで食べ物を出すよ!」

ぼーん。

「はわわ~、これはおいしそうだわ…ルイスは間違いなく釣られるでしょう。」

「んでこれを、半透明にするよ!」

「あっ、何となくわかったかも。ルイスにだけ見えるようにするのね。」

「正解!」

よし、できたぞ。これをそっと置いて、と。さて、どんな反応をするのか……。


私が置いたものは、水餃子であった。そう、ルイスが子供の時に食べて忘れられなくなった水餃子と同じものだ。

そして数分後。

「うう~、マルク、ちょっとトイレに…」

「は?お前またか。早くいってくるんだぞ。」

(きたきた、あれはこれを食べに来るための口実だなきっと。)

(そうね、絶対にそうだわ。)

「うおー!ここに水餃子が。これはラッキー、食べちゃお…」

ひょい

「え?いや、ちょっと滑ったんだろう。もう一回…」

ひょいひょい

「え!?」

ちなみに動かしているのはエーキである。これちょっと楽しいな。よし、これを持ち上げてっと。

(アレクシア、今のうちにお城に入って調査してきて!)

(OK!いってくるよ。)

(いってらっしゃーい)そして数秒後、エーキは戻ってきた。

「アレクシア、あの人完全に食べたわよ。」

「よし、じゃあもう解除するよ。」

そして私は透明な状態を解除した。するとそこには、満足そうな顔のルイスがいた。

「はぁ、うまかった。あ、もしかしてあんたらがこれ置いてくれたのか?ありがとよ!」

あれ、意外。いい人そうじゃん。

「失礼ですが、貴方様の名前を教えてもらっても。」

「俺か!ルイス・フレイザーだぞ!」

「え?私エーキ・ジェラルドなんですけど。」

「え?」「え?」

「「ええええええ!!!」」

なんだなんだ、私にはサッパリだぞ。ちょっとエーキとルイスの関係を思い出さねば。うむむ。

あ、そういうことか!!

説明しよう!エーキの本名はエーキ・ジェラルドである。そして……ルイスの本名は、ルイス・フレイザーである。ここだけ聞くと「なんのこっちゃ」となる人が多数いそうなので…ちょっと歴史について語らせて下さいませ。

まず、世界3大英雄という人がおりまして。そのうち二人の家名がジェラルドとフレイザーというわけなのである。まだ2代目しかないのだが、エーキのお母さんは世界3大英雄のうちの一人で、ルイスのお父さんも世界3大英雄のうちの一人なのだ。そしてここが一番の衝撃ポイント!エーキのお母さんとルイスのお父さんは……………



兄弟なのであります!!!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ