2話 初めてお悩みを聞きました。
ちょっと長くなりました。
念願の何でも屋を作ったはいいのだが…何をすればいいんだ?
食べ物を売るとレストランとあんまり変わらなくなるし…うーん。
物は試しということで、まずは持ち歩きのできるおいしい食べ物とかを作ってみることにした。
まずは…この辺に「マルポテト」が生えてるってマップには書いてあったんだけど。
おっ、これかな?どうやらそうみたいだね。うーん、ジャガイモみたいな見た目だな。
鑑定をかけてみると、「食べると美味しいジャガイモのような味がする。でも、ちょっとだけ苦い。でもそれがいい!」だってさ! なんか、食レポみたいになってるけど大丈夫かよ……。
まあとりあえず5つぐらい採ってみよう。
これを炎魔法で……………ジュワッ!
うわっ熱い!やけどしてないかな?うん、大丈夫だね。次は~、ちょっとだけ自家製バターをつける!う~んおいしそう。早く味見のためにッ!ちなみに自家製バターは生クリームをとにかく振りまくって分離したものを使ってるよ。これがまたおいしいんだこれが。これで5分ぐらい焼けば……ッ!
完成~!!「マルポテトのバター焼き」!早速食べてみましょう。いただきます。……………… う~ん!これはうまい!まさにじゃがバターだよ。それにバターもついてるから止まらないんだよねぇ。
もう1個焼こうっと。今度は塩をかけて食べてみるか。………… うーんおいしい。これはやばい!止まらんよ!
よし決めた。明日はこの料理を売ってみよう。でもどうやって売ろう? やっぱりあれしかないよね。袋を作って、
入れてーの!屋台に並べる!ほらッ!いいにおいがしてきたよ~。お客さん来ないかな~♪
「すみませーん!」
「はい!なんでしょうか!」
お客さんか!?
「このおいも、3つくださーい!」
よっしゃぁぁぁぁ!初のお客さん!えーと、バター焼きは全部50リンにしてるから………
「150リンになりまーす!」
「はいっ!」
小さな狼人間の男の子は、うきうきと去っていった。いやー、お店やっててよかった。
その後、結構いろんな人が買いに来てくれた。中には、
「うわさを聞いて…」とか言う人もいた。もちろんたくさんあげたよ! こうして私が作ったおいもバターでの初めての商売は大成功に終わった。
今日はもう遅いから寝ることにしましょう。おやすみぃ。
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おはようござーいます。さーて、今日は何をしよう。っていうか、このままだとお店が「おいもバター屋」になってしまう。やばいやばい。んでもお悩みとかは読めないから…よし!「お悩み掲示板」を作ろう!
ぼーん!
よしできた!これの下に箱をくっつけてっと、でその中に紙!いっぱい入れちゃおう。
そしてここでポイント!これが私の作った「無限ペン」!名前の通り魔法でインクが常に補充されているのでいつでもサッとかくことができるのだ。どうだ凄いだろう。
で、その紙にお悩みを書いてもらう。それを私が読んで解決方法を考えるというわけです。完璧でしょう。フッ。早速書いてもらってこよう。まず最初は誰からだ?おっ、あの女の子かな?どれどれ。
「友達ができません。どうしたらできますか?」だって。う~んそうだなぁ。ここは無難に、
「何でも屋のアレクシアです。あなたの趣味は何ですか?もし趣味があったら、同じ趣味の人を探してみると早いと思いますよ!!!」
こんな感じかな?よし次々!
…… ふぅ。結構書いたね。まだ2時間しか経ってないけど。でもこれでみんなのお悩みがなくなってくれたらいいな。
それでは皆さん、良い一日を!あ、ちょっとお試しで……かきかき
じゃじゃーん!水筒~!これの中に無限水をじゃばーっとな。よーしこれで!
んー眠い。しょうがない、寝よう。おやすみなさーい。
こんにちはー。最近何でも屋を始めたら、思ったよりうまくいったので調子に乗ってるミカだよ~。今回は魔法を使ってみようと思いまして。それで何をするかと言うと……魔法でタイムマシンを作りたい! 私は今、魔法を使って何かしたいと思っていて、いろいろ考えているのですが……やっぱり定番といえばタイムマシンですよね! あとお悩み&問題解決の手助けにもなりそうだからね。そこで、魔法でタイムマシンを作るために、必要なものをリストアップしていくぞ!まずは~………タイムマシンは構造が複雑だから、今の状態で作ろうとしたら魔力が足りなすぎるんだよな。これは製作者パワーでも主人公のステータスを変えることは出来ないみたい。だから自分で修行するしかないんだよねぇ~。んでも教えてくれる人はいた方がいいと思うんだけど……そんな都合よく見つかるだろうか。とりあえずどっかの国を歩いてみよう!
「隣国転移!」
おぉ~、いろんな種族がいるなぁ。人間っぽいのもいるし、獣人もいる。なんか異世界って感じだよね~。これは何でも屋が売れっ子になっちゃうぞ。あ、そういえばこの国の名前ってなんていうんだろ。聞いてみよっか。お、ちょうどいいところにガイドさんが。
「すみませーん」
「はい!なんでしょうか!」
おおっ!エルフじゃん!初めて見たかも。めっちゃ美人さんだし、耳がとんがってる!(?)それにスタイルもいい!これは……モテるぜ……
「この国のことを聞きたくて。国の名前を教えていただけますか?」
「はい!この国の名前はサンセットといいます!その名の通り、海に…きれいなサンセットロードを見ることができますっ…!はぁ。」
おろろろ、このエルフさんなっかなかに疲れている模様だぞ。大丈夫じゃなさそうだな。
「あの、大丈夫ですか?よかったらこれどうぞ。マルポテトのバター焼きです。おいしいですよ。」
「え、いいんですか!?ありがとうございます!もぐもぐ」
「いえいえ。で、お話聞かせてもらえますか?」
「ふぁい。この国はですね、海に面していて、とても自然豊かなところなんですよ。食べ物もおいしいですし、みんな笑顔で過ごしています。」
「ほう。」
なんだ?最高の国じゃないか。疲れる要素が見当たらないぞ。
「っていうのがモットーなんです。」
あららら、これは雲行きが怪しいぞ。ここからどうせ奴隷だとか出るんじゃないの?
「本当はそのモットーだけのために、人々は生活を切り詰めて生きているんです。極めつけは人種差別がひどいところっていう国で…私たちエルフは魔族__人間からみたら魔法を使い人々を恐怖に貶める魔物なんです。」
全然最高の国じゃなかった。人種差別は世界でもめちゃめちゃ問題になってるじゃないか。こりゃやばいぞ。
「そして、私たちエルフは魔力を使えなくする結界を国全体に張られてしまったのです。その差別をなくすため、私達は必死に戦っているのですが、なかなか上手くいかなくて……。最近は特にひどくなってきました。もうダメかもしれないです……」
あちゃー。こっちまで悲しくなってきたよ。なんとかしてあげたい!!けど……何をすればいいんだろうなぁ。
「あの…その問題は、やっぱり国王ら辺がやっているんですか?」
「いいえ。国王はむしろ被害者です。もともとそのモットーを作ったのは国王なんですが、本当の首謀者はもはやその側近だといっても過言ではありません。側近の一人、ルイスという男が首謀者と私は睨んでいます。なぜならほかの側近は何となくおびえている感じが読み取れるのですが、ルイスだけまったく怯えが読めないのです。しかも楽しさまで感じ取ってしまったのです。あの時のことは忘れられません。」
よし!この情報さえあればあとはダイス…じゃなくてルイスをこらしめてやればサンセットは安泰…かな?
「エルフさん、私がそのルイスとかいう奴をやっつけてきますよ!」
エルフさんははっとこっちを見た後、きっとした目になって言った。
「私も行きます。この事を黙ってみている訳にはいきません。私はエーキ。そちらは?」
「アレクシアです!頑張りましょうね、エーキ!」