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ゆのとユリアン、二人は世界の裏で暗躍しています

この世界は、人間の見えない力で導かれています。苦労から学ぶ時代は終わり、楽でシンプルに楽しく学ぶ時代へ変わりました。こころの時代の生き方をゆのとユリアンが伝えます。

-プロローグ-

この世界は7京年という長い時をかけて巨大な恒星、ウユウの周りを回っている。あなたが生まれるはるか昔からこの世界は、あなたが生まれ学ぶことをプログラムして待っているのよ。

 ウユウは心を成長させる光で、生物全ての心を進化させるの。あなたが苦しむのは、このウユウが届かず、苦労から学ぶことがプログラムされていたからなのよ。だからあなたは心を痛めてきた。7京年という年月で一つの目的をもってウユウの周りを回っているなどとは、誰も思わないわね。まぁ、これは天界があるプログラムを作るためにしていることだから、人間には到底理解できない事なんだけど。


 だってね、人間には宇宙を作り出す知恵も力もないじゃない。だから人間に生まれたら、苦か楽しか学ばないのよ。「人間はとてもちっぽけで、天界の力の前には無力なの?」なんてあなたも思っちゃった? 


 いえ、そんなことはないわ。天界はちゃんと私たちが道から外れると、いろいろな方法で本来の幸せに続く道を示しているの。天界の方々はみな人間が愛おしくて仕方ないの。だってこんな大実験場を作って70億以上の人間すべてに、愛と夢を生み出すプログラムを仕組んで動かしているのだから。世界征服を一人の人間がしたらどお? ここまでの変化変容をひとりずつに組み込めるかしら。一つの方向に無理やり向かせることしかできないと思うわ。過去に何人もが一部の地域を制圧してきたけど、みんな滅んできたのは、不確定要素の予測ができず、弾圧し内部崩壊を起こしているからよね。人の能力では見通す世界はちっぽけだから。


 人の世界で天界の方を神様と呼ぶけれど、もちろん神様も役割を持っていて、人をコントロールしたり生かしたりあの世へ送ったりしているわ。神様だけでは突発的なコントロール不可能な事態が起こる時、私のような天界の使者が送られて、事象の修正依頼がかかる。もちろん、一時期修正のために私はあなたの友達や上司、部下や恋人となって近づくけれど、修正が終われば跡形もなく消える存在。私の好きなお話の人魚姫のように泡となって朝日の中に消えていく。それが私の立ち位置なの。さて、今日もどこかでブラックホールを生み出した人がいるから出張してきます。私の名前はゆの。はるか昔からこの世界の一部として生きている。


-ゆの-

 濃紺色の夜空に輝く星を見ながら闇色の髪をゆらしながら、濃紺色の瞳を輝かせてゆのは話し始める。まだ冷えるベランダから身を乗り出して夜空を指しながら話し出すゆのを俺は見つめた。


「ねぇ、あの宇宙をみて。空の彼方に光り輝く太陽のような素晴らしい星があるの。」

 突然遥か彼方の星を刺して悟った顔をするゆのを見ながら、眉を上げて答える俺を見たゆのは、

「え?わかってるって?」

「違うわ!」

「今の話は、私たちに降り注ぐ太陽光線のことを言ってるのではなくてよ?」

「もっともっと気の遠くなるような遥か彼方から降り注ぐ見えない光」

 見えない光なんて見えないじゃないかと悪態をつきそうになるがやめておく。どうせゆのに逆らっても負けるだけだ。


「それが私たちの進化を起こす知恵を授けてくれる光なの。

 ウユウという永遠に輝く光。」

「あ、ウユウにも寿命はあるのよ!98京年という途方もない時間を費やして消滅していくの。」

 おいおい、お前矛盾したことを言ったな?知恵を授ける光の星が消滅していく?まさかそれを救うために頑張るとか言わないよな?そもそも98京って。長すぎるだろ!と悶々と考えていると、


「え?1億年さえもわからないのに京なんてもっとわからない?」

 そんなこと言ってないぞ、俺は。

「わからなくていいのよ。あの世界には神様がいて、この世界をコントロールしているのだから、わかるわけないわ。」


 わかる?と問いかけて答えは分からなくていい?じゃあ、最初から何が言いたかったんだ?

「あー、ゆの。」

 言いかけてゆのを見ると、夜の闇の中に溶けそう気がして、俺は言葉を閉じた。

 振り向きざまにゆのは続ける。

「ただ、この世界に降り注ぐ光に知恵があって私たちを包み込んでくれていることは知って欲しくて話しているの。」

 光に知恵がある?そんな物理の理論は聞いたことがないぞ、と一瞬頭をよぎり真剣な濃紺色の真剣な瞳に見つめられて息を呑んだ。


「私は愛の使いだから。この世界に安定と安らぎをもたらす使いなのよ。」

 愛の告白ではないな、これは。一瞬でも誤解した俺が恥ずかしくなる。しかし、次の瞬間、ゆのの瞳に影が落ちる。


「あ、また一人。この世界の歪みに落ちて苦しんでいるわ。導きの光を使って修正しなくちゃ!」

 そういうと、背を向けゆのはいつものように出かけていく。

「行ってくるわね。」


 俺はいつものようにゆのの背中を見ながら彼女が何をしているのか?どんな仕事をしているのかを探ってみた。しかし、宇宙の平和のために日々暗躍している姿は想像ができず、またゆのの妄想が暴走したのだろうと部屋に戻っていく。


 パタン、扉が開き新しい時が動き出す。

 あなたの気づかない見えない世界の物語



今回、初めての投稿です。すでに本を4冊発行していますが、具体的にこれからこの世の中がどう変化するのかを知りたいという要望が多かったので、ゆのとユリアンの二人が実際の世界で活躍しながらあなたの疑問に答えていきます。こんな苦労はどうやって真逆になるのかという質問を下されば小説の題材にいたします。コメント欄から投稿してくださいね。

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