表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テスト  作者: 世紀風
1/1

筒栄町のテディ・フィッツウェル

テディ・フィッツウェル(Theodore Fitzwell)、14歳。

今日この筒栄町(とうえいちょう)に引っ越してきた、アメリカ人の父と日本人の母を持つユタ州出身の少年である。

転校初日の―ティーンエイジャーとなってからは初―今日、学校では少しおかしげな目を向けられることが多かったが、父親の仕事の都合上昔から日本に滞在することが多かったので特に堪える事はなかった。友好的に自己紹介を済ませ、その日の授業は終わった。これからは3年間ここに滞在することになる。


その日の夜、テディは近所のコンビニにエナジードリンクを買いに行った。ユタの田舎町にあった自宅周辺よりも車の通りや灯りが多く、まだ慣れないが、エナジードリンクはアメリカと同じで少し落ち着いた。その帰路、テディ少年は遠い夜空が継続して光っているのを確認した。「雷か」と小声で呟き、何か縁起が悪そうだなと思いつつ、家に帰り眠りについた。


翌日、2年4組の“瀬乃 風香”が昨夜の光について友人達にペラペラと喋っているのを耳にした。よく喋るのでテディの苦手なタイプで、少し距離を置いていたが、その5人の仲間内では全員外へ出ていたが、誰一人として見ていなかったらしいことを少し気にかけた。隣の席の横井にも少し聞いてみたがやはり目撃してはいなかった。帰宅し、部屋で地元の新聞を開いていてふとそのことを思い出し記事を探したが、載っていなかった。

「ここは小さい町だし、一々落雷程度で記事になる訳ないよな。少し冷静さを失ってた。」と思い、昨夜のエナジードリンクを飲みつつページを捲った。その日は少し勉強して、明日の朝に備えて寝た。


そして翌朝、また学校へいく―はずだった。

午前4時、宇宙を彷徨っていた彗星が地球に急接近し、警報が町中に鳴り響きテディは目を覚ました。光は彗星だったのだ。頑丈な建物に避難するため、ミスター・フィッツウェルと母親に連れられて外へ飛び出した。親によると、世界各地で大規模停電が発生しているらしい。

避難所へ向かっている途中、誰もあの光、彗星を見ていなかったことを思い出した。その途端、少年は気を失った。


気がつくとテディ少年はホテルのベッドに寝ていた。ここがどこかはわからない。しかしアメリカであることは長年住んでいたのでわかった。

ホテルのカウンターには50ドルとピストルが置いてあった。そしてその下には“Theodore Fitzwell Come west“と書かれた紙が置いてあった。

とにかく状況を掴むため、テディはホテルの部屋から用心深く出た。すると隣の部屋も同じタイミングで扉が開き、同年代くらいの女子が出てきた。目が合うと、それは昨日光の話をしていた瀬乃風香だった。

どれくらいの長さになるかわかりませんがよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ