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残念な敵

ゼェゼェハァハァしながら、車を降りてきて、何やわ喚いている。


可馨ちゃんに翻訳してもらうと「お前たちのせいで、魔法使いや魔女が悪者扱いされるんだ!!」らしい。


「一般人が、そんな感じで思うように、誰かが仕向けてるんですよ」と伝えてもらった。


しかし、煩い人たちだな…。


「”金剛寺を殺したのはお前だな! 仇を取ってやる!!”って言ってますが? どうします?」


う〜ん、これってさ、会話しながらの戦闘無理じゃね? 通訳含んだ、議論&戦闘って、初じゃね? 何か新しいな…と、思っていると、相手がピーピーと怒りのテンションをあげてきた。


なんか、一番うるさい金髪の女の子って、お師匠様キャラじゃない? お師匠様のアメメカバージョン的な…。


子宮がぐっと鷲掴みされたように痛い…。”お師匠様…何か用ですか?”


”馬鹿者。あいつは強いぞ? アメメカが取り込めなかった魔女だ。注意しろ”


”はい。でも、子宮をぐっとしないでください。少しチビリましたよ”


「えっとね。保護対象が六人だから、一人ずつ乗せてね。それで逃げましょう!! この人強いみたいだから!!」


ワイバーンが飛び立つまで、手出しせずに見ててくれた。なんて紳士なんでしょう…。


しかし最後の最後で、そのアメメカ版お師匠様は、魔法を発動してきた。


ビルのような巨大な氷の拳骨が私に向かって飛んできた!!


はいっ!? この距離! この速度! 回避不可じゃね??


そのとき、ステファノくんのワイン魔法が発動して、氷の塊をワインに変えてしまた。


ザッパーンッ!! と大量のワインが私と、保護した女の子にかかる。保護した女の子を落下死させるところでしたよ…。マジ危ない。


助かったけど、くっさ! ワインくっさ! 魔女っ子衣装が、ワインくっさ!!


ステファノくん優秀じゃないか! あの質量の物をあの速度で変化させるなんて…。


ヴァサヴァサとワイバーンが高度を上げ、敵の射程距離圏外に出る。


”ねぇ、ねぇ。ステファノくんさ。ミサイルとかもワインに変えられる?”


”うーん。どうだろう? 複雑な物は変えれられないかも”


そうなんだ。残念…。最強の防御魔法かと思ったのに。


まぁ。これでチビったことも隠蔽できたわけだし!! 問題ないよね!!


戦艦に帰還後、ビショビショの魔女っ子ローブのまま、シャワーを浴びる。


「今後も、救援要請くるよね…。どうしよう? どこかに魔法の国を作らないと…」


あの氷の女の子、仲間になってくれないかな? お師匠様と同じぐらい強いなら頼もしいけど…。


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