スパルタ教育 後編
叶ちゃんと藤本くんの初体験を、小屋の隙間から、こっそりと覗く三人。
<<自主規制!!>>
なんて素敵なんだ? えっ!? 桜ちゃん…それって…カメラじゃね? 動画の録画? はへっ!?
魔女なのに…電気機器とか、しかも魔法の要で、それ使うか?
「だって、あとで、みたいじゃない?」としれっと言う。
どうやら藤本くんが中で果てたらしい。その後も二人は長いキスを…。あれ? ラブラブ?
「はぁ…もう駄目。ちょっと私…、一旦帰る…」桜ちゃんは、魔女っ子衣装をささっと来て、魔法の箒を全力で飛ばして消えてしまった。
あぁ…柴田って、今日休みだった? まさか…仕事中に…。
でも私も…と、将くんの大事なものも大きくなってる。
「ねぇ、将くん。私たちも…。あの時みたいに…切り株の上で…どう?」
モジモジと将くんをお誘いする。将くんは私の手を掴むと、切り株へ走り出す。
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全員が、すっきりした顔で集合したのは、数時間後だった。
みんなの体が、いろんな臭いを発散している…。とりあえず露天風呂でしょっ!
「うぅ…出しても、出しても…中から、出てくる…」と嘆く叶ちゃん。
知らんがな…。と思ったけど、可愛そうだから…。将くんの重力魔法で、掻き出してあげた。
「へぇ…いつも、茜様は、そうやってもらってるんですね」と桜が呟く。
「はい…」はい、顔真っ赤です。
露天風呂を出て、みんなで夕飯を作る。そして皆で食べるっ!! 楽しい。これキャンプじゃね?
「あの…茜様、俺、叶と付き合うことにしました」
はぁ…。言わずもがな。みんな知ってますよ…。
「そ、そう…。お、おめでとうっ!!」
なぜか、知らないふりをしなければいけないという…そんな気分だった。
二人には、休日の度に、ここに来てもらって、修行をしてもらうことになった。
新しい魔法使い、魔女の誕生です。あっ、お師匠様とお姉さんに紹介しないとね。
二人が実戦に呼ばれるのは、もっと先の話だと思うけど、仲間が増えるのは嬉しいです。
古民家村に帰ると、村全体を抗議団体が囲み、プラカードを持ち、スプレッシュコールを繰り返したいた。
「茜を出せっ!!」「茜に法の裁きをっ!!」「下級国民を舐めるなっ!!」「命は同じ」




