スパルタ教育 前編
「でも、何でこの前討伐した奴らの魔法書はくれないんだろうな?」将くんは疑問を口にした。
「外国産は研究に使うみたいだよ。何でも、魔法書を受け継いだ人は、恨みを買いやすいからだって」お姉さんに教えられたことをそのまま言った。
そんなことを話していると、将くんと桜ちゃんの予想通り、本田さんと藤本くんが起きてきた。
魔法が使えるか確認のため、本のタイトルと数ページを読んでもらう。うん。大丈夫そうだね。次のステップとして、私の奴隷になってもらう。
藤本くんはあからさまに嫌な顔をしたけど、将くんと桜ちゃんも、奴隷だよ? って教えてあげた。ときたま私に手を上げる桜ちゃんが奴隷? と驚いていたが…。
奴隷の魔法が更に高度になり、指と指をくっつけるだけで完了した。
「じゃ、二人とも裸になって」
「「えっ!?」」
奴隷なので、命令しても良いのだけれど、あまり命令は使いたくない。私たち三人が率先して裸になり、魔法の修行には必要なことだと教える。
5人が裸になる。まだ毛が生え初めて無いのは、将くんと本田さんだけだった。
それと性行為が必要なことも話す。「二人とも、好きな人とかいない? いないなら、こっちで指定しちゃうけど…。いるなら無理矢理でも…むふふっ…」と悪い顔になる。
「恥ずかしいのはわかるが、正直に話したほうがいいぞ。それで俺は茜と付き合えたんだから」
「えっ!? 斎藤先輩って、茜様と付き合ってるんですか!?」驚く本田さん。
「つるつるなのに…」と呟いた藤本くんを将くんはデコピンした。
残念ながら二人とも、心に決めた人はいないようだった。
「じゃ、二人でいいんじゃない? 小屋でしてきて」桜は投げやりだった。
「あのさ…もう少し、何か、言い方ってあるよね…。どう? 二人でする?」と私は尋ねる。
本田さんと藤本くんが互いの顔をみて、決心したように頷く。
「わかったわ。じゃ、本田さん、先に小屋に行きましょう。ちょっと魔法かけるから。藤本くんは、桜ちゃんに、大事なところをオープンにしてもらって…」
私は小屋に入ると、本田さんをベッドに寝かせて…ぐふふっ…。おっと、いかん、いかん、最近、お姉さんと、あんなこととか、してたから…女の子も性の対象となっているのです。
避妊の魔法…卵子にプロテクトをかける。外からは”痛いぃぃぃぃぃ!!!!”と藤本くんの叫び声が聞こえるが、気にしてはいけない。
「本田さん、いえ、これからは叶ちゃんって呼ぶね。いい?」
「はい。叶で構いません」
「いろいろ無理やりにしちゃって、ごめんなさいね。でも叶ちゃんと、一緒がよかったの」
「そんな…気にしないでください。茜様のお役に立てるなら…。それに初めての相手、藤本くんでよかったと思ってますから」




