お姉さんに甘えたい
結局、残りの二人は、金本、井上のチームと、お師匠様が対応した。
「今回の敵の狙いが全く掴めていません」とお姉さんは憤る。
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私は学校へや古民家に戻る気になれず、基地内にあるお姉さんの部屋で過ごしていた。
「あっ、お姉さん、おかえり〜」
お姉さんが、仕事から部屋に帰ってきた。
「今日は、ピザを焼いてもらったの」
「基地でピザ? コックさん、大丈夫かな? 無理してなかった?」
「さぁ? どうだろう? でも茜ちゃんに食べてもらいたいって、張り切っていたらしいわ」
まだ温かいピザをお姉さんと二人で食べる。本当は食欲ないんだけど…。無理に食べると戻しちゃうから…。
食後は、お姉さんは本を読んで、私は編み物。将くんにプレゼントするのだ。
寝る前にお姉さんと一緒にお風呂に入って、裸で寝る。お姉さんのおっぱい…肌と肌が直接触れると安心する。何でお姉さんといるのか? 多分、年上だから悩みを相談して出てきた回答を素直に聞けるし、我儘も聞いてくれるし、とにかく優しいのです。いや…家族と思ってるのかも知れない…。
「むぅ〜、茜ちゃんも処女じゃ無くなっちゃったのね。なんだか寂しい」
と意味不明なことを言う以外は問題ないですっ!!!
<<自主規制!!>>
自分の全てを委ねられるというのは、心が落ち着くのです。
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「おぉ…人の魂が…また送られてきたぞ。今度は複数も…」
暗黒六芒星の一人、拷問王カラミティが大いに喜ぶ。
茜の心の中には、茜が殺害した人の心が捕らわれる宮殿がある。その中で魂を拷問にかけるのが、拷問王カラミティの仕事である。拷問された魂は、歪み軋む。それは新たなる力の礎となり、ディアボロスの力をより強力にするのだ。
「しかし今の入手される魂は、覚醒していた頃のディアボロス様が得る魂の1,000個分に相当する。なぜこれほどまでに質に違いがあるのか? 全くわからん」
カラミティが首を傾げる。
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「おはよう、お姉さん。私、今日は、古民家に帰るね」
少し元気になった私は、桜ちゃんと将くんを呼び出すと、魔法の絨毯で古民家に帰る。
古民家では、七海ちゃんと涼くんが、心配そうに出迎えてくれた。