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蝕まれる心

「”死の楔”」魔女っ子の杖の先端にあるドクロが嬉しそうに微笑む。


金髪の少年は口から血を吐き地面に倒れる。はぁ…はぁ…。


薄暗い洞窟を、ただ一人進む茜。現れる人間は、すべて殺す…。


茜が感じることのできる範囲外からの攻撃、強力な炎の弾丸っ!! 心臓を正確に撃ち抜かれる。


(”死の共有”)心の中で呟くと、攻撃してきた相手と、死を分かち合う。


心臓が体内から、ぐちゃぐちゃになって飛び出すが、茜には自動蘇生魔法がかかる。


倒れて仰向けのまま、荒い呼吸をゆっくりと、正常に戻す。


「ぐっ…。もう一度、魔法をかけないと…」自動蘇生魔法を掛け直し、また立ち上がり歩き出す。


しばらく進むと、”死の共有”で死んだ、女の子を見つける。同じように心臓が飛び出していた。


ジャリッ。前方から誰かが歩いてくる。


「茜ちゃん…」と呼び掛けられた相手の顔など見なくてもわかる。七海ちゃんだ。


「茜ちゃん、私。まだ死にたくない…。お願い、代わりに死んでっ!!!」


***** ***** ***** ***** ***** 


「まだ心が染まらぬのかっ!? なぜ、ディアブロス様は、人の心を手放さぬ?」


暗黒六芒星の一人、拷問王カラミティが憤るように叫ぶ。


「毎晩、深層心理の更に奥深くにある深淵の扉を、この様に少しずつ削っております。そのときを、ゆっくりとお待ちください」カラミティに向かって爺が諭す。


***** ***** ***** ***** ***** 


茜様がガクガクと震え、全身から汗が吹き出している。


涼くんと一緒にパジャマを脱がし、温かいお湯で絞ったタオルで、丁寧に体を拭く。


そして茜様を抱いて寝る。茜様は、誰かを求めている。安心できる誰かを。



<<自主規制!!>>



***** ***** ***** ***** ***** 


朝食の準備をしている私に「おはよう、七海ちゃん」と茜様は元気に挨拶をしてくれる。


「おはようございます。昨夜はぐっすりと眠れましたか?」


「うん。ぐっすり。ちょっと怖い夢みたみたいだけど、そのあと…えっちな夢もみちゃった。へへへへっ」


とりあえずは、このままでいいのかもと、七海は思うのであった。

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