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国家滅亡のカウントダウン

第一報が入ると、司令室は慌ただしくなる。「状況確認、レーダー、探知、結果を報告しろっ!!」美羽が焦る。第一報と連動している魔力センサーが、最大級の危険レベルを示しているからだ。


師も魔法防衛特務長官もいない今、突如現れた侵入者に対応するべく、美羽の頭の中で最善の命令を構築する。


「南南西、距離3,500、最重要拠点、国立魔法防衛大学附属中学校ですっ!!」


報告が上がる。最悪だ。よりにもよって、茜ちゃんを直に狙ってくるとはっ!! でもどうやって? 


防衛ラインは完璧なはずだ。抜ける隙きがあるのなら教えて欲しいぐらいだ。


「師、国防省に連絡を、すぐに出られる部隊は全軍出動せよっ!! 魔防シナリオ、レッドだっ! 封印級の機器を全開放せよっ!!」最大級の戦力で一気に叩くしか無いと美羽は決断する。


師が駆け付けるまで、約900秒、それまで持ちこたえねばならない。


「各、防衛魔法使い・魔女は?」


「後、90秒で敷地内に突入しますっ!」


脳内通信で茜ちゃんに連絡するが、まったく繋がらない…。くっ、既に敵の手中に落ちたのかっ!!


「補佐っ! 敷地内の敵の魔力濃度が計測できる範囲を超えていますっ!! このままだと、東日本が吹き飛びますっ!!!」


「慌てるなっ!! 私たちはできることをするまでだ」部下を叱り司令部内の統制を図る。


「補佐。敷地内にもう一体、高魔力反応があります。こちらもランクS。現日本で対処できるのは…金剛寺様のみです…」


「封印は解除できたか?」


「もう少しです」


「よし、私が出る。全権を赤城に譲渡する」


封印級の魔女っ子衣装エクスカリバー。これはお師匠様が長い年月をかけて魔力を凝縮した数々の魔道具を施された究極の武装衣装だ。


私に…これを使いこなせるのか? いや、やらねば…茜ちゃん待ってて…。


***** ***** ***** ***** ***** 


エクスカリバーを武装した状態でヘリで現地に辿り着くと。


高さ200mはあろうかという破壊の巨兵フォビドゥンが視界に入る。あれは…、茜ちゃんの召喚した魔物? 茜ちゃんは、戦っているの?


「ここで降ります。あなたたちは、指示された位置まで後退しなさい」


光の翼を召喚すると、ヘリから飛び降り、何重もの防御結界を張り巡らし、戦場へ近づく。


その魔界的な魔力の波動を、校舎が耐えているのに、違和感を感じる…。


校舎に結界が? 誰が? 何で? それは後で良い。まずは茜ちゃんを見つけなければ…。


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