表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/103

古民家の出来事

私の知っている男の子って…長岡 涼くんと、斎藤 将の二人だけだ。


そもそも誰かを好きになったことなんて、ナイナイ…。二人を、男の子同士を比べるのって、罪悪感があるな…。待て待て、斎藤 将は、好きな人がいるって、言っていたじゃないか…。


涼くんかぁ…。まだ日にちはあるし、今日決めなくても…。ウツラウツラ…。


***** ***** ***** ***** ***** 


「暗黒六芒星が一人、魔獣王アビスでございます。えっ!? 誰って…猫のアリナですよ」


「あっ! ホモンクルスの猫の? 懐かしい…。それでアリナが何か用?」


「はい。ディアボロス様が、その…涼と呼ばる人間と…交わるとのことで…。おっと、始まりました…」


***** ***** ***** ***** ***** 


これは…古民家? 視線から言って、猫の目線?


ベッドの上に寝転がる七海ちゃんと涼くん。二人は見つめ合い…。キスをする。




<<自主規制!!>>




(しばらく前から…こんなことが…毎晩のように…)


あまり使いたくないけど…一方通行脳内通信により、二人の気持ちを確かめる…。


<本当は茜様のことが好きだ。でも俺には手の届かない存在だ。そんな気持ちを知っていて、なお俺のことが好きだと言ってくれた、七海を今は大事にしたい>


<私では茜ちゃんに勝てない。でも涼が茜ちゃんを好きでいても、私が二番目でも、それでも涼がすきなの…。どうか茜ちゃん、私から涼を奪わないで…>


こっそりと除いた二人の心…。


そうか…。私の周りは、私がいなくても、どんどん変わって行くのね。寂しいけど。


七海ちゃん、私に勝てないなんて…そんなわけないよ、七海ちゃんの方が、ずっと可愛いもん。


でも、失って初めて気付いたのか、取られたは…違うけど、他のことばが思いつかない。他人が価値を決めたものって、とても美しく見えるし…正直、奪いたい…。


涼くん…。好きになる前に、さよならだね…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ