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守護神、登場?

古民家の周りに一個大隊が配備され、お師匠様のお仕事が終わるまで、ゆっくりと生活することになった。


心の中に、殺人を楽しむ自分が生まれたためか、西条 翼を殺した自責の念に苛まれることはなかった。これは…みんなには内緒なのです。


私と一緒にいる七海ちゃんと涼くんを守るSPはいない。お師匠様と修行に出たら…誰が二人を守るのか…。それが一番の悩みです。でも、そんな無理難題をクリアするのが魔法じゃない? と魔法書をペラペラめくり、解決できそうな魔法を探す。


「ふむふむ…これなら?」とブツブツ独り言を言いながら、材料を書き出す。


SPの本庄さんに材料を仕入れてくれるようにお願いするが、なんとも訝しげな表情で引き受けてくれた。


材料が来るまでに、もう一つの魔法を成功させなければっ!! それは”悪魔の壺”と呼ばれる錬成のための器であり、作成時間を極限まで縮め、成功率・効果UPまでつく、便利魔法なのだ。


そんなこんなで、ゆっくりと時間が流れていく、古民家生活。


材料の一つである…あれを確認しないと…。三人でお風呂に入っているとき、涼くんの男の子部分をじっくりと観察させてもらう。どうなんだろう? 大丈夫かな?


さらに何日か経過し、SPの本庄さんが、材料を古民家に持ち込んだ。


「臭いです。なんですか? 茜様っ!!」


「えっと…馬さんのう○ちですよ…。それとハーブとか、いろいろ…」あっけらかんと答える。


そして…いよいよ…シャーレを涼くんに手渡し「精子入れてきて」と、しれっと言う。


「「「「「「えっ!?」」」」」」 その場にいたSPたちも、七海ちゃんも、涼くんも驚く。


「これは七海ちゃんと涼くんを守るために必要な材料なのです。素直に従ってくれないと、今この場で出させますよ?」と半泣きの涼くんに死刑宣告する。


「お、俺のじゃないと…駄目なの?」


「はい。涼くんの以外は、触りたくないですから…」


「でも…この入れ物に出すのは…難しいよ…」


言っている意味がわからないけど、男の子にしか、わからない問題なのかな?


見るに見かねたSPが、涼くんを部屋の隅に呼び、ゴニョゴニョとアドバイスする。まぁ…出してくれるなら…なんでもいいけど…。


数十分後、シャーレに精子を入れた涼くんが、顔を真っ赤にして戻ってきた。


私と七海ちゃんは、初めて見るソレに「ほぉ〜」と感心するが、「それはマナー違反、やめてあげて」と大人のSPたちが涼くんを助けに入る…。


”悪魔の壺”を召喚し材料を全て入れると、素手でコネコネとこねくり回し、「いでよ、人造人間」と唱える…。


「にゃぁ〜?」となぜか、壺から猫が出てきたのですが…。


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