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お師匠様がテキパキ指示します

「”隠滅の焼却”」バラバラにした西条 翼の遺体を師匠が骨まで焼き尽くした。


SPも同期もお姉さんも、誰も硬直して動こうとしない…。


「井上 ひまわり。次は、お前だ。井上の父親も、今回の首謀者の一人だ。だが、お前が何も知らないのは調査済み…。それで、お前には悪いが、制約の魔法をかけさせてもらう」


「あ、あの…私…本当に何も知らない…。だから…」怯える井上さん、それを庇う金本くん。本物の愛だね…。羨ましい…。いかん、不謹慎だった。


「わかってる。だが、肉親が殺され、復讐に走る気持ちも、今の井上以上にわかっているつもりだ。これは決定事項だ。茜。呪術…奴隷の魔法を、井上にかけろ」


はっ? また…? なんで? 奴隷とか…。怖いよ…。


「で、でも…」と躊躇する私に、「ならば、井上を殺せ。お前の事件だ」とさらなる脅しをかけてきた「一人も、二人も変わらんだろう?」って…。怖い…。


井上さんのお腹に奴隷の魔法を発動させる。井上さんのお腹の皮膚が破れ、魔法陣を、傷で描く。


「お師匠様、制約をお願いします」


「あぁ、茜を恨むな、復讐を考えるな、陥れるな、誰かに暗殺を依頼するな、茜を助けろ、奴隷の魔法を解除するな、日本を守れ…。こんなところか?」


制約を魔法陣に組み込むと、魔法陣が燃え上がり、そして消えた。傷跡は綺麗に無くなっている…。よかったよ…傷だらけだと、女の子だからね? 可哀想でしょ?


「次だ。新宮 結菜。SJホールディングスが市場から消える、お前のSGグループが日本を背負って立つ。これは既に内閣に打診してある。忙しくなるが、よろしく頼むぞ」


新宮 結菜は、満面の笑顔で「はい。おまかせを」と言った。同期が死んでるんだけど、それは気にしてないのかな?


「そして、残りの魔法使い・魔女。いいか? これが現実だ。死にたくなければ、強くなれ」


「「「はいっ!!」」」と元気よく? 返事をしている。 なんかな…。いいのかな?


「おい、SP共、今からフレイムドームを解除する。軍の進行状況もわからんが、状況を把握しつつ主である魔法使い・魔女を安全な場所まで退避させろ。自宅でも構わん。それと西条 翼のSPは、新宮 結菜の護衛と合流しろ。今後日本の重要人物となる。西条 翼に染まっているSPがいるかも知れんが、裏切りは許さん。今すぐ新宮 結菜に忠誠を誓え」


フレイムドームを解除すると、魔法使い・魔女がSPに囲まれ、滑走路から離れていく。


「最後に、美羽。よく頑張ったな。お前の頑張りが、敵を地下に足止めさせたのだ。そのおかげで、各界の著名人や有識者、権力者たちを人質からスムーズに解放させることができた。また最後の治癒魔法も、限界を超え、よく成功させたな。師である私も誇らしいぞ。それと…お前に、お願いがある。今回のことでわかったと思うが、私が全軍・SPの指示を出すしか無い状態は不味い、私の代わりに冷静に状況を見て的確な命令を出せる人物が必要だ。お前にそれを任せたい。魔法防衛特務長官や私のSPが、手取り足取り教えるつもりだ」


「でも、私には、師のようにイザというとき、”力”で解決する術がありません」


「それが不味いのだ。本来はSPや軍のみで、対応できなければいけないのだ。私が…茜の修行を終えるまで、日本を守ってくれ」


頑張って、お姉さんっ!!

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