三人暮らし その3
夕食の片付けが終わり、七海ちゃんと涼くんが囲炉裏に戻ってくる。
「これ、お守り。えっと1,300万円の経費がかかってます。失くさないでね」
自衛隊の基地で軟禁状態中に作ったお守り。暗黒騎士が着る鎧の強度と同じぐらい肌が固くなる + 冷気・毒・病気に強くなる + 自分が受けたダメージと同様のダメージを相手に与える + 腕力が2倍になる + 敵意を持ち近づく対象に恐怖を与える…。そんなお守り。
「「えっ!?」」七海ちゃんと涼くんは驚く。
「えっ!? 何っ!?」と私も驚く。
「ちょっと、茜様…金額が…怖くてもらえません」
涼くんが両手で駄目駄目とアピールしてくるが、命令です、と一喝した。
「ほら、わたしAランクになったから、使えるお金が多少…多くなったから気にしないで」
「は、はい…ありがとう…」
「お昼寝したのに。また眠くなっちゃった…。明日から学校だから、早く寝ようか」
「あ、あの…学校は…もう夏休みです」
「えっ! マジ?」
「はい…」
カレンダーなんて気にしていなかった…。というか基地にカレンダーなかったし…。
「でも、お疲れのようですし、お風呂入って寝ましょう」
「あの…SPに女性がいないので、居間でお待ちください」と七海ちゃんがSPに言った。
「あ、はい。居間とお風呂場は繋がってますし。お風呂側に1台、車両を付けますので、問題ありません」
三人でお風呂に入る。
なんと、七海ちゃんは…うっすらと毛が…。それに…胸に膨らみが…。それを見て、涼くんも…大きくなる…。
なんか気まずいので、涼くんのアレを握ってみた。
「もう、こんなになっちゃって…」
失敗でした…。もう気まずいを通り越して…氷河期です…。
「ご、ごめん…涼くん…」
「ううん…。茜様が…場を取り繕う…としてること…わかってますから…。それに元々…自分のせいなので…。
「いいの…涼くんも…そのうち、見飽きるから…」
七海ちゃん強い…。




