三人暮らし その2
涼くんと七海ちゃんも裸になり、二人に体の隅々まで洗われる…。言ってはいけないことなんだろうけど、涼くんのアソコは大きくなっていた。三人は何とも言えない、むず痒い状況でお風呂を出た。
体を拭いてもらい下着とパジャマを着させてもらうと、三人の部屋、寝室に向かう。
「私が真ん中、涼くんが左、七海ちゃんが右ね」
大きな布団で三人で寝る。これだけは譲れない。ロウソクの日を消し…部屋は暗闇に包まれた。
「ごめんね。涼くんも、七海ちゃんも…。辛くて大変なのに…」
「気にしないでください。二人に指名してもらえて、実は嬉しかったから…」
「謝るんじゃなくて、これからを大切にしましょ。茜様っ!」
「むぅ…今ぐらいは、茜ちゃんって呼んでよ…」
私は両手で二人の掌をぎゅっと掴むと、安心して眠りについてしまった…。
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朝、二人に起こされる…。
「えーっ…一緒に起こしてくれればよかったのに…」
「SPの相田さんから頼まれたの。こんなにぐっすり眠っているのは、初めてだって…」
SP怖っ!!! 寝てる状態までチェックされてる??
「それとね。給食は無理だから、お弁当作ったの。おむすびだけだけどね」
涼くんの手でにぎった、おむすびかっ! 涼くんなら問題ない。
「ありがとうっ!」
「三人分あるわ。一緒に食べましょ」
黒い高さそうなピカピカ車3台に別れて乗り、問題なく学校まで辿り着く。
ただでさえ魔女っ子の衣装に、SP二人とサポートメンバー二人を引き連れて歩くのだ。
目立つ、目立つ…。でも平然と、これが当たり前のように、超上級国民として振る舞うのです。
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「唯一の手がかりが…殺されてしまっては…。あと一歩なのに…」
高級スーツに、最高級国民のバッジを付けたオールバックのおじさんが残念そうに言った。
「いえ、長官、まだ諦めないでください。とっておきの切り札があります」
金剛寺 忍は、SPに目配りで合図を送り「いよいよか…間に合ってくれよ」と呟く。
平凡な生活…日常を求める茜にとって、これから始まる…世界の歪に…耐えられるのだろうかと忍は心が傷んだ。
「金剛寺様。一条 茜の到着まで、1時間23分の予定です」




